完結【約束16年目の真実】全話ナレーション考察!事件の真相へのヒントかも⁉

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日本テレビ系のドラマ『約束 ~16年目の真実~』が面白いと話題ですね!

毎回放送の度に、少しづつ謎が明かされたり、新たに謎が生まれたりと、目が離せない展開が続いています。

このドラマでは、毎回登場人物たちのナレーション(モノローグ)が流れるのですが、それには事件の真相や真犯人のヒントが秘められているのではないかと思います。

この記事では、ドラマ『約束~16年目の真実~』の各話のナレーションとその考察をまとめてご紹介いたします!

この記事は、本編最終話までと、Hulu限定配信の第7.5話・第8.5話、さらに真犯人のネタバレがあります。
まだ見ていない方はご注意ください。

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目次

【約束16年目の真実】ナレーションまとめ!

『約束~16年目の真実~』の各話のナレーション(モノローグ)には、登場人物の過去や心情がほのめかされていると考えられます。

このドラマでは、冒頭中盤終盤の3か所でナレーションが入ることが多いです。

冒頭ではいろいろな登場人物がナレーションを行い、中盤と終盤のナレーションは毎回葵が行っています。

真犯人や事件の真相のヒントになるかと思い、それぞれ全文をまとめました。

それではご紹介していきます!

第1話:桐生葵(演:中村アン)

第1話のナレーションは葵です。

冒頭中盤終盤と3か所とも葵のナレーションになっています。

あの日の心の傷跡は 今も変わらぬまま
16年前 私のすべては 闇の中に落ちた

私の人生には法則がある
例えば 家族との楽しい記憶
あるいは 大切な人との幸せな記憶
そんな宝物のような記憶はすべて
不幸の記憶へと結びつく
だけど私は不幸の記憶はそのままにしないと決めた
16年前 この町で起きた あの悲劇の あの連続殺人事件の真相を
必ず 私の手で 明らかにさせると

ある感覚が私の胸を支配した
それは 期待だったのかもしれない
これで 目的を成し遂げられる

第1話のポイント
葵の父は、16年前の連続殺人事件の犯人として逮捕され、その後、獄中で亡くなっている。
・不破の妹・玲もその事件の被害者の一人。
・葵は、16年前の事件の真相を明らかにさせ、父の無実を証明するために刑事になった
・葵は、事件直前の記憶を一部失っている。

第1話のナレーションからは、16年前の事件の日から、葵がずっと苦しみ続けていることがわかりますね。

自分の手で、事件の真相を明かしたいという切なる思いが伝わってきます。

しかし、終盤のナレーションの内容は気になりますね。

“期待だったのかもしれない”や“目的が成し遂げられる”というのはどういう意味でしょうか。

しかも、このナレーションとともに葵の不敵に微笑むようすが映されていました

高揚しているようすですが、単に事件の真相を自分が明かせるかもしれないという期待でしょうか。

葵は、一部の記憶をなくしていますので、失われた記憶と関連づくような感情が沸き起こった可能性もあるかもしれませんね

第2話:天草勇樹(演:森永悠希)

第2話の冒頭ナレーションは天草です。

秘密を抱えた人間は 2つの顔を持つ
そのどちらが本当の顔か あるいはどちらも本当なのか
たぶんそれは 本人でさえわからない

中盤と終盤の葵のナレーションはこちらです。

確かに確実な証拠などない
ただ 私の中にはたくさんの思い出とともに確信があった
父は 父は殺人鬼ではないこと
そして 真実は必ず明らかにできるということ

試されていると思った
彼の思いを私は読み解かねばならない
それは 懺悔なのか
それとも…

第2話のポイント
・16年前の殺人事件を模倣した事件が起きる(被害者:梅崎若菜)
・葵は、模倣犯ではなく、16年前の事件は冤罪で同一犯かもしれないと訴える
・16年前の殺人事件と、16年前不破が書いた映画のシナリオの内容が一致していることが判明する
不破が、今回の事件も16年前の事件も自分が犯人だと自白する

第2話は、一条が葵に

人間には誰にも、表の顔と裏の顔がある。家族や近しい人間は決して裏の顔を見ることはない

と言ったり、友人の不破が自分が犯人だと自白をしたり人間の二面性について考えるような回でした。

そのため、冒頭のナレーションの内容もぴったりだとは思うのですが、これを天草が話していることが少し気になりますね。

たしかに、天草は不破の逃走を手伝ったり第2話で不破の二面性に触れるようなシーンはあるのですが、天草自身にも二面性があるのではないかと思いました。

また、中盤のナレーションは、一条から16年前の事件に区切りをつけるよう言われたとき、終盤は、不破から受け取ったメモを見ながら流れたものです。

このメモは、不破が葵を人質に取り自分が犯人だと自白、その後葵を置いて逃走しますが、逃走する前に葵のポケットに入れたものです。

3話で判明しますが、不破からのメモには『だれも しんじるな』と暗号で書かれていました。

こんなメッセージを送られたら、不破がなぜこのようなことをしたのか意味を考えてしまいますね。

その気持ちが終盤のナレーションに詰まっていると思います。

【追記】
第7話で、天草が特殊詐欺組織に関わっていることが判明します。
冒頭のナレーションの“秘密を抱えた人間”は詐欺事件に関与している天草のことを言っているのかも

第3話:不破翔(演:細田善彦)

第3話、冒頭ナレーションは不破です。

時は 悲しみを置き去りにはしない
どこまで進もうとも 苦しみや絶望から 逃れることはできない

中盤と終盤の葵のナレーションはこちら。

真実を追った先に 何が待っているのか
誰が報われ 誰が闇の底に落ちるのか
何もわからないまま
それでも真実の扉を 探すしかない

高ぶる気持ちを抑えきれずにいた
自分が追い求めていた犯人と
いま 向き合っているのだと

第3話のポイント
・不破の自白のようすが動画で拡散され、16年前の連続殺人事件が冤罪だったのではと世間の声が大きくなる
不破は、梅崎殺害の犯人ではなかった自白した理由は16年前の事件を再捜査に仕向けるため
・不破の話から、梅崎の事件や、16年前の事件には尾藤誠が関わっている可能性があることがわかる。

第3話は、不破の真意が明かされた回でした。

不破は殺害された梅崎と親交があり、梅崎から“不破の妹が殺された事件は冤罪だったかもしれない”と聞いていました。

そのため、16年前の事件が再捜査されるよう仕向けるため自分が犯人だとわざと自白しました。

その後、不破は玲が殺害されてから16年間ずっとその問題から逃げていたと告白します。

自分がもっと妹の傍にいれば妹は殺されなかったと「妹を殺したのは自分」だと苦しみ続けていたようです。

冒頭のナレーションはまさにその気持ちを表現しているようですよね。

中盤のナレーションは、葵が16年前の事件について資料を読もうとしているときに流れました。

この段階ではまだ、不破が犯人だと自白し、天草もそれに協力したということしかわかっていません。

そのため、葵は同級生が犯人の可能性もあることを理解しつつもそれでも真実を明らかにしたいという強い思いがあるとわかります。

終盤のナレーションは、16年前の事件にも関わっているかもしれない尾藤と対面したところで流れたものです。

この時は、自分の気持ちの高ぶりを理解しているようですので、そうなると第1話の終盤のナレーションのときの感情は、事件が解決できる興奮とは違うものなのかもしれないと感じます

第4話:飛鳥桃(演:織田 梨沙)

第4話の冒頭ナレーションは桃です。

懐疑心は 多くの悦びを奪う
動かなければ 疑念は膨らみ続ける
恐れを克服する唯一の方法は 行動を起こすことだけだ

中盤、終盤の葵のナレーションはこちら。

父は 殺人鬼ではない
親友が 噓をつくはずがない
矛盾した2つの感情によって
今まで頑なに信じてきたものが 揺らぎ始めていた

誘拐事件事件のことに違いなかった
16年前の暗号を使ってこのメッセージを送ってきたのは 一体誰なのか
それが誘拐犯なのか 連続殺人犯なのか
いずれにしろ犯人は 事件を楽しんでいる
そして 一連の出来事の背後には
壮大な闇が 広がっている

第4話のポイント
葵の父が逮捕される決め手となる目撃証言を尾藤恵がしていた
恵の娘・志保が誘拐される。犯人の要求は、16年前の連続殺人事件の真相を告白し謝罪すること。
・犯人は見つからないが、志保は見つかり保護される。
・尾藤家の隠していた16年前の真相は、“恵の証言はあやふやで嘘だった可能性があった”ということ。
・尾藤は16年前、間宮議員に賄賂を贈っていたことが判明する。
葵のスマホに犯人だと思われる人物から不破と葵しか知らない暗号でメッセージが送られてくる
・尾藤が梅崎殺害の容疑で逮捕され、その後自殺を図る。

第4話は本当に怒涛の展開で、放送中は息つく暇もないくらいいろいろなことが判明していきました。

4話のメインは、恵の娘が誘拐されたことと、尾藤家が隠していた16年前の事件の真相が明かされたことです。

また、桃からは葵の父親が不破の妹・玲に付きまとっていたという事実を知らされます

父親には、自分の知らない顔があるのかもしれないと自分の信じてきたものが揺らぎ始める心情が中盤のナレーションですね。

終盤では、葵のスマホに『みつかってよかったね』という内容のメッセージが暗号で届きます。

ナレーションはその時のものですが、その後葵のナレーションと犯人らしき人物が不破のシナリオに続きとして書いている内容が一致しながら話が進んでいきます。

すごく気になる演出でしたが、6話でこの書き加えられたシナリオが桃の家から出てきました

桃は自分が書いたのではなくポストに入っていたと言っていますが、このシナリオを書き加えているシーンが出てくる4話の冒頭のナレーションを桃が担当しているのもちょっと気になりますね。

冒頭のナレーションの内容は、ピンとくるものではない感じがしますが、

葵が父親や親友を疑って苦しむことになっているけど、進むためには行動を起こして真実を明らかにするしかない”という意味でしょうか。

また、6話では桃の母親が何も言わず出て行ってしまい、桃は捨てられてと思っているということが判明しましたので(実際は桃を捨てていったのではなく、何者かに殺害されていたことが後にわかる)、

母親が自分を捨てていったことに悩み、悲しみや不安を感じるよりもできることをやるしかない”という桃自身の心情もあるのかなと思いました。

第5話:尾藤恵(演:佐津川 愛美)

第5話の冒頭のナレーションは恵です。

真実は 重力とともに闇の中へと落ちていく
どこまでも深く どこまでも暗く
闇はいつも すぐ傍で私たちを待っている

中盤と終盤の葵のナレーションはこちら。

真実は 重力とともに闇の中へと落ちていく
どこまでも深く どこまでも暗く
闇はいつも すぐ傍で私たちを待っている
深く暗い闇の中で 自ら落ちていくことを

闇はいつも 私たちのすぐ傍で待っている
真実を追いかける者たちが 自らの意志で一歩ずつ
闇の中へ落ちていくことを

第5話のポイント
・尾藤誠は自殺を図り亡くなった。
誘拐犯は一条だった。16年前の事件を再捜査させたいが、正攻法では警察は動かないため手を汚した。
16年前の事件時刻に葵の父が家にいたことがわかる目撃証言を、当時一条は見つけていたが、上層部にもみ消されていた
・一条は、16年前の事件で康男の無実を信じていたが、最終的には自白を勧めていた。
16年前、尾藤と接触していた警察官がいたことが判明する

第5話のナレーションは3つとも同じような内容です。

真実を知る度、闇の中に落ちていくというような絶望を感じます

真実は必ずしも自分にとって都合のいいものとは限らないということですよね。

冒頭は恵のナレーションですが、恵は第4話で、自身の父親が16年前会社のために賄賂を贈っていたり、梅崎殺害の犯人だったりと想像もしていなかった事実を知りました。

しかも、父親は逮捕された後自殺してしまいます。

真実を知る度、絶望を感じている恵の心情が伝わってきますね

また、第5話は葵にとっても知りたくない真実が判明する回でした。

記憶が一部戻り、自分が不破玲の首を絞めていたことを思い出します

中盤のナレーションはそのときのもの。

“自分が犯人かもしれない”という心情が表されていますね。

さらに、葵にとって親代わりの一条が誘拐犯だとわかったり、葵の父が犯人でないことがわかる証言をもみ消されていたことがわかったりと、つらい事実が多い回でした。

終盤は、香坂が有村に対し「あなたのすべてが間違っていることを明らかにする」と宣戦布告し、葵は新たに殺害された遺体を発見します。

終盤のナレーションは、この2つのシーンで流れており、殺人事件の真相だけでなく、香坂や有村の関係にも絶望を感じるような真実があるということが示唆されているのかもしれませんね。

第6話:桐生葵(演:中村アン)

第6話では、中盤のナレーションがありませんでした。

そのため、葵の冒頭と終盤のナレーションをご紹介します。

犠牲とは 望むものを手に入れるための対価である
望むものを手に入れる対価は 往々にして 自分が望むものとは限らない

犠牲とは 望むものを手に入れるための対価である
その対価は 自分が望むものとは限らない
真実の対価は 一体何なのか
それは 真実を手に入れるまで 誰にもわからない

第6話のポイント
・16年前の事件を模倣した連続殺人事件が再開される。(被害者:和田瑠璃)
・和田瑠璃と桃は親交があった。
桃の家から、不破のシナリオの続きが書かれたものが見つかる
葵の実家の裏庭から発掘化した遺体が3人分見つかり、そのうちの一人が桃の母親のものだった
天草が、和田瑠璃のスマホを持っていることがわかる

2つのナレーションはどちらも同じような内容です。

葵にとっての“望むもの”とは、16年前の事件の真相のことだと思います。

真相を知るということは真犯人を知ることでもあります

第6話では、終始葵が暴走気味に桃を疑っていました。

終盤では、天草に疑いがかかるような流れでしたし、事件の真相を知れば“友人を失う”という犠牲があるかもしれないという意味とも考えられますね

まだ、桃が和田瑠璃殺害の犯人なのか犯人ではないのかはわかっていませんが、桃にもいろいろな事情があったことが分かりました。

桃の家から不破のシナリオの続きが書かれたものが出てきたり、桃の母親が殺害され埋められていたりと、桃はまだ事件に関わってきそうです

第7話:香坂慧(演:横山裕)

第7話の冒頭のナレーションは香坂です。

トラウマは 何度でも蘇る
だが決して それは自分を支配してなどいない
どんな過去であれ どんな後悔であれ
未来は「今ここにいる自分」が作る

中盤と終盤の葵のナレーションはこちら。

私のせいで 無関係の人々の命が奪われたのか
真実の裏には 誰のどんな感情が渦巻いているのか
私の存在が 一連の悲劇を生んでしまったのかもしれない

人は 深い悲しみを背負うほどに 強さを得る
しかし 時としてその重みは
人を恐ろしい姿に変貌させてしまう

第7話のポイント
・連続殺人の被害者は、皆ショートカットという共通点があり、葵と似ている。
・天草は葵に好意を持っており、天草が葵と似た女性を殺人のターゲットにしているのではないか(香坂談)
・香坂の過去が判明(5年前、警視庁捜査二課にいたとき、自分の考えた“おとり捜査”で後輩(麻生剛)を死なせてしまった)。
麻生がおとり捜査で尾行していた相手は天草だった
・連続空き巣事件の背景には、特殊詐欺組織の存在があった。
天草は特殊詐欺事件に関わっており、かけ子や空き巣犯の送迎をさせられていた(和田瑠璃もかけ子の一人だった)。
・天草が関わっている特殊詐欺組織のルーム(かけ子が電話をかける部屋)の物件の所有者は尾藤恵だった

第7話は、天草が犯罪に手を染めていることと香坂の過去が判明した回です。

中盤のナレーションは、香坂から葵に似ている人が殺人のターゲットにされている可能性があると聞いたとき、

そして、終盤のナレーションは、おとり捜査で亡くなってしまった香坂の後輩(麻生)が追っていた人物が天草だとわかり、天草に対し拳銃を向け「お前が殺ったのか」と詰め寄るシーンで流れたものです。

冒頭のナレーションからは、5年前、同僚を死なせてしまったことがトラウマになり、香坂がこれまで何度もその事件を思い出していることがわかります。

しかし、そのことに心を支配されているわけではなく、冷静にその事件について向き合っているように感じるナレーションですね。

実際、捜査二課に戻って犯人の捜査がしたいはずの香坂に対し、夏目が「有村刑事部長を敵に回すと本部に戻れなくなる」と言うと、香坂は「復讐と捜査を混同させるな」と話しており、自分の感情優先ではなく自分の立場を冷静見つめていることがわかります。

未来は「今ここにいる自分」が作るということからも、事件を受け止めつつ前を向いているように感じますよね。

しかし、終盤では、いざ麻生を殺したかもしれない犯人が天草かもしれないとわかると、感情があふれ出し、天草に銃まで向けてしまいます。

終盤のナレーションからは、香坂が抱えてきた深い悲しみの大きさが表されていますね。

冒頭のナレーションのでは冷静でいようとする香坂が表現されていましたが、実際は押し込められないほどの後悔があることがわかりました

8話では、香坂の後輩を殺害した犯人は特殊詐欺組織の幹部であることがわかりました。

香坂の後輩を殺害した組織と、和田瑠璃が関わっていた組織は同じグループであることがわかり、2つの事件がつながりつつあります。

物語の真相に近づいてきた回でした。

第7.5話(Hulu限定配信):桐生葵(演:中村アン)

この7.5話というのは、Hulu限定で配信されている物語で、本作で出てくる不破の映画は“そもそもなぜ作られることになったのか”という事件の始まりともいえる出来事について描かれています。

本編で扱わなくていいのかな?と思ってしまうような重要そうな内容なのですが、7.5話でもナレーションがありましたのでご紹介いたします。

7.5話は15分ほどの物語で、ナレーションは冒頭と終盤の2か所、どちらも葵のものでした。

思い出は 時とともにその姿を変える
楽しかった思い出が 悲しみに
何でもない出来事が 深い後悔に
あの時 私はまだ知らなかった
思い出はまだ その姿を変える 途中であることに

思い出は 時とともにその姿を変える
その姿を 外から見ることはできない
例え 凶器へと その姿を変えていたとしても
誰も知る由もない
気づいたときにはもうすでに
刃は深く 体を貫いている

7.5話は高校時代についての話なので、“思い出”というのは高校時代のことだと思います。

冒頭のナレーションは、思い出についての一般的な話と、“このあと思い出のイメージを一変させるような出来事があるが、この時はまだ知らなかった”というような意味に感じました。

終盤のナレーションは、冒頭と似ていますが、思い出のイメージを変える事実が近づいてきており、その事実を“まさに今知るところ”という感じがしますね。

終盤のナレーションが流れたのは、葵が怪しい雰囲気の店主がいる雑貨店(井出雑貨店)を訪れ、鍵が開いていたので中に入っていくというところです。

雑貨屋店主の井出尚哉は文化祭実行委員だったようですので、高校時代の思い出を一変させるような人物なのかもしれませんね。

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第8話:有村毅(演:杉本哲太)

第8話の冒頭のナレーションは有村です。

決断とは 未来の選択である
何を守り 何を捨てるか
その選択で 人は前進していく
ただし 一度捨てたものは
二度と取り戻せない

中盤と終盤の葵のナレーションはこちら。

犯人は 私に何を伝えたいのか
もし 次の犠牲が生まれるなら それは 私でいい
私を 殺せ

気づくのが 遅すぎたのかもしれない
私もまた 仕掛けられた玩具の一部に過ぎないのだと
私はこの男に 弄ばれている

第8話のポイント
・香坂の後輩刑事・麻生を殺害したのはハルクと呼ばれている特殊詐欺組織の幹部
ハルクの本名は有村潤で、有村刑事部長の息子
・香坂と夏目に追われていたハルクの逃走を有村刑事部長がほう助した。
・葵が真犯人に向け暗号で「私を殺せ」と挑発。
・葵は黒いパーカーの男につけられる。
井出尚哉の家には、連続殺人事件に関する切り抜きやロープ、黒いパーカーなど事件に関するものが置いてある
・井出尚哉が、何人も殺害をしたと自首する

第8話は、麻生を殺害したのが有村の息子だと判明し、井出が警察に自首した回です。

この回では、有村の望みが上に立つことだと明かされました。

16年前の事件のときには“早く解決できれば昇進させられる”と上層部から言われ、尾藤誠に娘に嘘の目撃証言をさせるよう命令していました

有村は、警察という組織は“清濁合わせ飲める自分のような人間”が必要だと信じてやみません。

冒頭のナレーションからは、いろいろな決断をして今の地位まで上り詰めたようすが想像できます

でも、「二度と取り戻せない」という言葉から、自分のしてきた決断を少し後悔しているような思いも感じる気もします。

有村は自分の保身だけが大事なのか、それともまだ正義の心があるのか気になりますね。

中盤の葵のナレーションは、犯人が自分に執着していると考え、真犯人に対し「自分を殺せ」と暗号で挑発したときのものです。

犯人は事件を楽しんでいる節がありましたし、葵の挑発に乗ったのか、その後葵は何者かにつけられたり「いますぐこい」とスマホに暗号が送られてきたりします。

呼び出された場所は井出雑貨店で、そこに井出は不在でしたが、鍵が開いていたため葵は中へ入っていきます。

井出の雑貨店の奥には、連続殺人事件に関するものがたくさんあり、パソコンを見ようと思ったところで何かに気づく葵。

終盤のナレーションは、このときに流れたものです。

「仕掛けられた玩具の一部に過ぎない」ということから、ずっと井出の掌の上で踊らされていたのかなと想像します。

気づくのが遅すぎたというのは、今まで信じていた前提が覆されたということではないかと思いました

9話の予告では、「私の見ていた世界はすべてが反転していた」という葵のナレーションが入っていましたし、まさに前提がひっくり返ったかのような一文ではないですか?

反転した前提というのは、おそらく8.5話で明かされたことだと思います。

第8.5話(Hulu限定配信):桐生葵(演:中村アン)

この8.5話も、7.5話と同様にHulu限定で配信されている物語です。

8.5話では、犯人はシナリオを模倣しているのではなく修正しようとしている可能性があることが示された回です

“模倣ではなく修正”というのが、前提が覆され世界が反転しているという言葉に合っている感じがしませんか?

8.5話は14分ほどの物語で、ナレーションは冒頭と終盤の2か所、どちらも葵のものでした。

問いは 常に投げかけられている
現在から 過去へ
そして 過去から現在へ
答えは 思わぬ場所で息をひそめている

一つの答えが もう一つの問いを 連れてくる
何を信じ 何を疑うべきか 真実が今 最後の問いを投げかけている

Hulu限定の物語は、葵が映像研究部のメンバーに16年前に起きたことを思い出して教えてもらう話です。

そのため、冒頭のナレーションは、過去に気にならなかったことでも今考えると違和感を感じたり、現在起きていることが過去からつながっているものだったりと、今考えれば、ヒントは意外なところにあるということだと思います。

思いもよらないところに答えがあるということですが、今までの話で起きた何気ないことが事件の真相につながっているのでしょうね

終盤のナレーションは、不破が7.5話で捨てた映画の企画書を拾ったのは井出だとわかったシーンと、井出が取調室で葵と対峙するシーンで流れたものです。

「一つの答えが もう一つの問いを 連れてくる」というのは、まさにこのドラマの内容を表しているようですね。

毎回、何かが明かされても、さらに謎が増えていくようなドラマです。

今回は、井出が事件に関わっていることは分かったけれど、目的がわからないということでしょうか。

きっと井出は犯人ではないと思うのですが、だとすると自首した理由がわかりません。

また、「最後の問いを投げかけている」ということから、この謎が解ければ真相が明かされるということですよね

かなり真相まで迫ってきているようです。

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第9話:井出尚哉(演:森優作)

第9話の冒頭のナレーションはなんと井出でした。

心は 誰にも覗けない
自分自身の心でさえ正確には掴めない
胸の内の真実は
瓶の中のビー玉のように
誰にも取り出すことはできない

中盤と終盤の葵のナレーションはこちら。

全ての真実を
残さず拾い集める
たとえ その先に
大きな闇が待ち構えていようと
すべて償わせる

殺人鬼の振る舞いと
善人の振る舞い
私が見ていた世界は
ビー玉越しの景色のように
全てが反転していた

第9話のポイント
・井出尚哉が自首し、供述の信ぴょう性も高いが、なぜ葵に執着しているかわからない
・有村が息子の有村潤に今まで手を染めた犯罪をすべて明かさせ、潤を殺し自分も自殺しようとする。
・井出は、犯人ではないと言われると焦るようすを見せ、誰かをかばっているようす。
真犯人は飛鳥桃だった

第9話は真犯人が判明した回です。

8話で自分が犯人だと名乗り出た井出の供述は信憑性が高く、井出が犯人だとして捜査は進んでいきます。

しかし、井出は実行犯ではなく飛鳥桃が真犯人だと明かされました。

冒頭のナレーションは井出によるものですが、メインキャスト以外でははじめてです。

きっと重要な意味が込められているのだと思いますが、ぼんやりしていて何のことをさしているのかわかりませんね。難しい…。

ただ、“胸の内の真実”ということから何か理由があって事件に関わっていることは想像できますね

桃と何かまだ明かされていないつながりがあったのだと思いますが、それが飛鳥桃をかばうような理由になっているのでしょうね。

中盤のナレーションは、葵が井出に取り調べをしようと取調室に向かっているときに流れたものです。

どんな真実であろうと必ず真実を明らかにするという強い思いがこもっていますね。

償わせるということから怒りも感じます。

そして、終盤のナレーションは飛鳥桃が真犯人だと判明するときに流れたものでした。

善人から殺人鬼という真逆の存在になってしまったことを“世界が反転した”と表しているのでしょうね

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最終話:桐生葵(演:中村アン)

最終話では、中盤のナレーションがありませんでした。

そのため、葵の冒頭と終盤のナレーションをご紹介します。

人生の結末を 知ることはできない
どんな最後か いつ結末が来るのか
それを知らずに ただ 運命のページをめくり続ける
未来は 誰にも読めない

この町は 私の過去だ
すべてを失ってその後で
人に支えられ守られ明るさを取り戻していく
この町は私の未来だ

最終話のポイント
・連続殺人事件の被害者はすべて桃が殺害している。
・桃は、不破のシナリオにより殺害欲求が湧き、主役だった葵をターゲットにした
・しかし、葵は親友だから殺すことができず、葵の面影がある人を殺害していた
・井出尚哉は、桃に居場所を作ってもらい救われたことから、見返りも求めず協力していた。
・登場人物たちの、未来へ進み始めるようすが描かれている。

最終話では、桃の連続殺人事件を起こしていた理由が明かされました。

常人には理解できないような考えで犯行を重ねており、その内容は衝撃的でした。

桃は、最終的には葵により逮捕され、事件は16年の時を経て解決。

ドラマの後半では、事件解決後の登場人物たちのようすが描かれました。

最終話は、タイトルが『未来』となっています。

終盤には、主要人物たちそれぞれが、事件に対する思いを胸に抱えつつ、新たな未来へ歩み始めるような希望を感じさせました。

最終話のナレーションは、どちらも未来についての内容になっています。

冒頭は、事件解決前に流れたものなので、「どのような未来が待っているかわからない」という感じがします。

しかし、終盤のナレーションでは過去を受け入れ、強く未来へと向かっていく決意が感じられます。

タイトルの『約束』は過去にした約束が事件のキーワードになっていましたが、最終話では未来への『約束』を交わす場面がいくつかあり、ずっとシリアスな内容でしたが、終わり方はなんだかあたたかさを感じる良いものだったと思います。

↓↓↓『約束~16年目の真実~』最終話ネタバレ事件の真相やその後の話、約束とは何だったのかはこちらでご紹介しています!

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まとめ

『約束~16年目の真実~』の第1話から最終話までのナレーションをまとめてご紹介しました。

事件の真相は、桃がまさにシリアルキラーと言った感じで衝撃的で、予想できないような犯行動機でした。

毎週、ナレーションからその真意を考えるのはとても楽しかったです。

すべてが明らかになった今、各話のナレーションを読み返してみると、より深く思いを感じ取ることができる気がします。

最終話のナレーションは、今後の明るい未来を感じさせてとてもよかったですね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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