Mr. Childrenの『in the pocket』という曲は、2024年夏に公開の映画『きみの色』の主題歌です。
この記事では、Mr. Childrenの『in the pocket』の歌詞の意味を考察していきたいと思います。
【Mr. Children】『in the pocket』 歌詞の意味を考察!映画『きみの色』主題歌
出典:映画「きみの色」公式HPより
Mr. Childrenの『in the pocket』は現在まだ配信前であり、歌詞は正式には公開されていません。
しかし、Mr. Childrenの『in the pocket』は映画『きみの色』のために特別に書き下ろされた楽曲だということが分かっており、映画の予告映像内でも曲の一部が流れています。
そのため、映画の内容や予告動画から歌詞の意味を考察していきたいと思います。
出典:「きみの色」製作委員会より
まず、映画『きみの色』の内容はどのようなものでしょうか。
映画『きみの色』のあらすじをご紹介いたします。
長崎市内のミッションスクールに通うトツ子は、人の感情が「色」として見える。彼女は友人や家族の色を暗くしないために気を遣い、その場を取り繕うような嘘をついてしまう。そんなある日、トツ子は街の古書店で出会った美しい色を放つ少女きみと、音楽好きの少年ルイと3人でバンドを組むことに。それぞれ悩みを抱える3人は音楽によって心を通わせていき、いつしか友情とほのかな恋のような感情が芽生え始める。
引用:映画.comより
「音楽×青春」の物語のようですね。『きみの色』は完全オリジナルストーリーの長編アニメーション映画です。
『in the pocket』の作詞・作曲を務めた桜井和寿さんは、映画のストーリーを聞き、以下のように感じたそうです。
この映画の主人公たちは
引用:桜井和寿さんのコメントより
焼き上がる前の陶器のように、
少し力を加えただけで壊れてしまいそうなくらい繊細に思える。
言い換えれば、柔らかくしなやかだ。
思春期の繊細さやしなやかさに惹かれたようですね。
桜井さんは、監督やプロデューサーとミーティングで初めて話をする日に、巣から落ちてしまった飛べない雛スズメを見つけたそうです。
心配になって、スズメを拾い家に連れて帰ったそうですが、飼育方法を調べると、巣立つときに落ちた雛は、そこからまた親鳥と共に、飛び立つ練習をし、成長していくということを知ったといいます。
そのため、慌てて雛を発見した場所に戻り、健やかな成長を願いながら拾った場所に雛鳥を戻したとのこと。
あの日出会った雛鳥のように、
引用:桜井和寿さんのコメントより
抱き上げるでも、背中を押すでもなく
無理に力を加えることなく、
主人公たちには
その繊細さのまま、
その柔さのまま、
しなやかに強く飛び立って欲しい。
そんな歌でありたいと、
願いを込めてレコーディングさせてもらった。
はじめて楽曲に関してミーティングをする日にこんなことが起きるなんて、この出来事にも意味があったのではないかと感じてしまいますね。
完成した楽曲の一部は、予告映像で聴くことができます。
明るく前向きな印象を受ける楽曲なのではないでしょうか。
歌詞については、登場人物のセリフと重なってしまい聞き取れないところが多いですが、
歌いはじめの歌詞は
“好きな色を手に取って 描いていくんだって”
と聞こえます。
“色”というのは映画の中でも重要なキーワードになっています。
主人公のトツ子は、人の感情が「色」として見える女の子なので、この歌詞は「自分の感情を自由に表していく」という意味に感じます。
曲のタイトルが『in the pocket』ですので、ポケットに入っているのはさまざまな感情なのではないでしょうか。
「隠してきた自分の感情を無理に抑えなくてもいい」という思いが込められているような気がします。
また、サビの部分では
“心は凄く不安定でカーテンのように揺れるけど”
と、思春期の心の不安定さを歌いつつも
“ただ今を楽しんでいたい”
と、不安定に揺れる自分もありのままに受け入れていくようすが感じられます。
映画『きみの色』の監督を務める山田尚子さんは、Mr. Childrenの『in the pocket』を聞いて以下のように話されています。
滲んでぼやけた雲の隙間から、ぱっと光が差し込んできたみたいでした。
引用:山田尚子監督のコメントより
まぶしくて、でも輪郭がはっきりとしていて、なんだかとてもビビットな色味の音楽だと感じました。
だけど、もう一度聴いてみると今度は曖昧な色も見えてきて、いろんな色の集合体がこの曲を形作っているんだな、と夢中になって何度も再生ボタンを押しました。
若くてエネルギーに満ちた鮮やかでキラキラとした色も、思春期で感情があちこちに揺れてしまう不安定なぼんやりとした色も、どちらも楽曲に込められているようですね。
桜井さんは、「映画の主人公たちには、しなやかに強く飛び立って欲しい」といった内容のコメントをされています。
そのため、Mr. Childrenの『in the pocket』は、曲を聴いた人が“ありのままの自分で進んでいけばいいんだ”と励まされるような応援ソングになっているのではないかと思います。
Mr. Childrenが映画『きみの色』の主題歌を歌うことのなったのはなぜ?
そもそもMr. Childrenが映画『きみの色』の主題歌を歌うことになったのはなぜでしょうか。
映画『きみの色』のプロデューサーである河村元気さんは、この映画の世界観を表現するために、映像表現の他にどうしても音楽の力を借りたいと思っていたそうです。
「きみの色」の少年少女たちが感じていること、彼らが小さな町で楽器を奏でながら見ている世界を、音楽で表現してくれるアーティストを探した時に、「大人のような子どもたち」と称するバンド以外に思い当たりませんでした。
引用:河村元気プロデューサーのコメントより
“「大人のような子どもたち」と称するバンド”とはMr. Childrenのことですよね。
たしかに、“大人のような子ども”とは思春期の子どもそのもののようですね!
Mr. Childrenの楽曲は人間の感情の複雑さと繊細さの表現が秀逸だと感じます。
思春期特有の感情の揺れを描いているであろう映画の主題歌にはぴったりのアーティストですね!
【Mr. Children】『in the pocket』配信日はいつ?
Mr. Childrenの楽曲『in the pocket』の配信日は、2024年8月30日と発表されました。
映画『きみの色』の公開日に、配信限定でのリリースになるとのことです。
まとめ
Mr. Childrenの『in the pocket』の歌詞の意味を考察しました。
映画『きみの色』のために書き下ろされた楽曲ですので、映画の物語ともリンクする内容になっていると考えられます。
おそらく「ありのままの自分で進めばいい」と教えてくれる応援ソングになっているのではないでしょうか。
すべての歌詞が公開されるのが待ち遠しいですね。
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