2025年1月期のTBSドラマ『クジャクのダンス、誰が見た?』。
広瀬すずさん演じる主人公・山下心麦が、父親を殺した犯人や事件の真相に迫っていくという見ごたえのあるサスペンスドラマとなっています。
実はこのドラマ、提供クレジットにも物語の真相のヒントになるような仕掛けが隠されているんです。
提供クレジットには、各話毎にモールス信号で謎のメッセージが…。
この記事では、各話のモールス信号の内容とその考察をご紹介したいと思います。
【クジャクのダンス、誰が見た?】全話モールス信号まとめ・考察
第1話から最新話までに表示されたモールス信号の内容をご紹介いたします。
第1話考察「私の声に気付いてますか」

第1話のモールス信号の内容は「私の声に気付いてますか」でした。
“私”というのが誰をさすのかということですが、これはドラマの登場人物ではなく、ドラマの制作者なのではないでしょうか。
第1話のメッセージは“制作サイドから視聴者へ向けたメッセージ”なのかなと思います。
提供クレジットに隠されたモールス信号は出演者も知らないものだったそうで、視聴者もまさかそんな仕掛けがあるとは思いませんよね。
そのため、
「ここにメッセージを書いていることに気づいていますかー?」
と、問いかけているのではないかと思います。
そして、気づいた人から噂が広まって、2話から注目されていくという流れを見込んだのではないかと思います。
第2話考察「俺はあの時から真実を探してる」

第2話のモールス信号の内容は「俺はあの時から真実を探してる」でした。
“俺”というのは遠藤友哉のことかなと思います。
第2話では、遠藤友哉の幼少期が描かれていました。
父・遠藤力郎は林川一家6人が殺害された東賀山事件の第一発見者で警察に通報。
力郎は、後に犯人として逮捕され自白。死刑も確定しています。
父親が逮捕されたころ、まだ幼かった友哉は児童養護施設に預けられますが、死刑囚の息子ということでひどいイジメを受けていました。
成長してからも、友哉は死刑囚の息子だとバレて仕事をクビになり、腹いせに上司の家に火をつけて逮捕されます。
そこでは、警察からは他の放火まで友哉がやったものだとされ、そのとき友哉は父親も警察の圧力に負けて東賀山事件の犯人だと自白することになったのだと気づきました。
そのため、友哉は父親が犯人ではないと思ったときから(もしくは父親が逮捕されたときから?)東賀山事件の真相を知りたいと探しているはずです。
そんな心の声を表しているのではないでしょうか。
第3話考察「光の中のあの人は何を隠してる」

第3話のモールス信号の内容は「光の中のあの人は何を隠してる」でした。
“あの人”というのは心麦の父・春生のことかなと思います。
心麦にとって春生は、自分を導き守ってくれる絶対的に信頼できる人だったと思います。
闇がない正しい人だったのではないでしょうか。
しかし、心麦は自分が春生の本当の娘かわからなくなり、またすべてを自分に話してくれていたわけでもないことを知ります。
そのため、“父親は自分に対して何を隠しているのだろう”という意味なのかと思います。
第4話考察「真実の鍵は水の中」

第4話のモールス信号の内容は「真実の鍵は水の中」でした。
第4話では、水に関するシーンが2つありました。
1つ目は、刑事・赤沢の飲んでいる水です。
赤沢は水を入れた大きな水筒を持ち歩いており、部下の秋貞から「係長、またその水ですか?」と聞かれると、「うん、体に良いからって言われてな」と答えています。
秋貞から「奥様に?」と聞かれると、しばらく沈黙した後に肯定しており、妻の京子から勧められていることがわかります。
この赤沢家の水は第2話にさかのぼっても登場していました。
2話では心麦が赤沢家を訪れた際に、「天然水」と書かれたペットボトルが台所に大量に箱買いされており、赤沢もペットボトルを持っていました。
ペットボトルが画面に大きく映ったシーンでは、天然水の発売業者名が「ウッドリバージャパン」と書かれているように見えました。

「ウッドリバージャパン」というのは“林川”を意味しているのではないかとSNSでは話題になっており、描写も「怪しんでください」と言わんばかり。
そのため、赤沢家の水が事件に関わりがあるのは間違いないと思います。
5話でも、赤沢京子が心麦の家を訪れた際、コーヒーを沸かすために水筒で水を持参しており怪しさ満点でした。
しかも、このシーンはポットの底から見上げるようなアングルで描かれているんですよね。
4話のモールス信号は「真実の鍵は水の中」となっていますが、水の中から見上げる構図なのも意味があるのかなと感じてしまいます。

第4話の、水に関する2つ目のシーンは、ラーメン屋の染田が川に浮かんでいるのを発見され、搬送先の病院で亡くなってしまうというものです。
染田は、何者かに「遠藤友哉に脅迫されて春生の手紙を偽造した」と嘘の供述をするように脅されていたようで、事件の鍵を握る人物でした。
そのため、4話のモールス信号が染田の死に関するものだったのかもしれません。
しかし、個人的には4話のモールス信号は、赤沢家の水につい関係しているのではないかと思います。
第5話考察「秘密を守る白い猫」

第5話のモールス信号の内容は「秘密を守る白い猫」でした。
第5話では、赤沢京子が心麦に白い猫の刺繡の入ったお守りを渡しています。

これは刑事の赤沢が京子に頼んで心麦に渡してもらったものです。
5話を見ていたときは、赤沢が京子を監視するためにGPSや盗聴器を仕込んでいるのかなと思ったのですが、モールス信号の内容が「秘密を守る」となっているんですよね。
これまでのストーリーで赤沢は心麦の敵側の人間なのではないかと思っていたのですが、実は本当に心麦を心配してくれている味方で、心麦に渡したお守りの中には東賀山事件の重要な証拠や情報が入れられているのではないかと思いました。
警察関係者の自分が持っていたらいずれ隠滅されてしまうかもしれないと思い、心麦に託したのかもしれません。
お守りだと言われれば普通は中身を開けないですし、他者から調べられる可能性も低そうです。
いざというときに心麦が気づくように渡したのかもしれませんね。
そうだったらいいなと思いますが、どうでしょうか。
第6話考察「その温もりが罪の始まり」

第6話のモールス信号の内容は「その温もりが罪の始まり」でした。
これは、第6話のラストシーンが関係しているのかなと思います。
ラストシーンでは、東賀山事件の起きた現場で唯一生き残った泣いている赤ん坊を、白い手袋をつけた人が抱き上げるシーンがありました。
“抱いている”という温もりが、罪の始まりになっているということではないでしょうか。
白い手袋をつけている人は、事件の犯人かもしくは心麦の父親である山下春生だと思います。
①東賀山事件の犯人の場合
赤ん坊を抱きあげた人物が東賀山事件の犯人だとすると、事件を起こした後わざわざ抱いているということは、犯人にとって赤ん坊は大事な存在だということですよね。
でも、家族以外に生後間もない赤ん坊と関係の深い人物っているでしょうか。
あまり思いつきませんが、犯人が赤ん坊の実の母親だとすると自分の子だけ殺害しないのは納得できます。
そうすると犯人は女性で林川と不倫関係でもあったのでしょうか。
自分が育てるために家族を殺害したとか?
でも、事件後警察が赤ん坊の引き取り先を把握していることから、事件を起こしてそのまま連れ去ったわけではないということですよね。
林川の奥さんが夫の不倫相手の子どもを受け入れる意味も分かりませんので、違うかも?
②山下春生の場合
赤ん坊を抱きあげた人物が山下春生だとすると、東賀山事件の一報を受けてやってきたときのシーンなのではないでしょうか。
刑事さんは現場検証の際に白い手袋をつけていますよね。
そして、この生き残った赤ん坊が心麦なのだと思います。
生き残った赤ん坊は一度は林川の従兄弟(津寺井)に預けられていますが、その後、春生は津寺井のもとに歌の様子を見に行っているということなので、そのとき「自分が育てる」と引き取ったのではないでしょうか。
そして、書類を偽装し『山下心麦』という別の人物に仕立て、自分の子どもとして育てたのかもしれません。
ラーメン屋の染井は、書類の偽装などもやっていたようなので、心麦も引き取る際に手を貸しているかもしれませんね。
そして、愛情をもって心麦を育ててきた。
ただ、子どもが欲しいというだけで事件の生き残りの赤ん坊を引き取り、あまつさえ名前や存在を変えたりはしないと思うので、なにか事情があったのだと思います。
きっとそこには愛があって、しかしその判断が事件を動かすようなものだったのではないでしょうか。
心麦(林川歌)の出生に事件の鍵となる秘密があるのかもしれませんね。
ここまで、心麦は林川歌だとして考えていますが、一方で、第6話では「心麦は林川歌じゃない」という展開になっています。
もともと6話以前には、心麦は記者の神井から「山下春生の本当の娘じゃないのでは?」と言われており、それから心麦は自分が林川歌なのではないかと疑っていました。
そこで、6話では、心麦が東賀山事件唯一の生き残りである林川歌を引き取ったという津寺井幸太の元を訪れます。
心麦は、津寺井に「歌は私なのか」「歌はどこにいるのか」とずっと確かめたかった思いをぶつけるのですが、すると心麦は津寺井から、林川歌の写真を見せられシンガポールの大学に留学していると聞きます。
そして、心麦は「自分は林川歌じゃなかった」と安心する流れです。
しかし、これは津寺井の嘘で、真相はやはり心麦が林川歌なのではないかと思います。
津寺井が心麦に見せた歌の写真は、あまりにも合成っぽさが目立ちました。
津寺井は心麦に林川歌だと気づいてほしくないようですね。
春生に「心麦が訪ねてきたら歌が存在しているようにしてくれ」などと頼まれていたのかもしれません。
心麦と林川歌は誕生日が1年ほど違いますが、
・春生が心麦のことを「たくさん食べるから他の子より大きい」と取り繕うように話していたこと
・春生の奥さん(心麦の母親)は妊娠するのが難しい体だったこと
・春生の親族の家には、心麦が1歳になるころ急に連れてきた
など、春生の本当の子どもではないと感じさせるエピソードがあります。
6話では、歌が実在していて心麦とは別人という展開になっていますが、きっと7話以降で「やっぱり心麦が歌だった」という流れになるのではないかと思います。
第7話考察「涙が見上げた螺旋の光」

第7話のモールス信号の内容は「涙が見上げた螺旋の光」でした。
螺旋というのは、東賀山事件の事件現場となった林川家の螺旋階段のことだろうと思います。
実際に、事件現場で歌(心麦)が助かったとき、その螺旋階段にはステンドグラスの窓から光が降り注いでました。
しかし、このモールス信号が指す「光」というのは、“希望”のようなことなのかなと思います。
第7話では、心麦が歌であることが判明します。
その経緯は、歌が津寺井に引き取られると、歌が“事件の生き残りの子ども”として金儲けの道具にされてしまうことが明らかだったため、歌が幸せに生きられるようにするため、出生届を偽造してまで春生の元に引き取られたということでした。
その行為は犯罪ですが、しかし歌(心麦)にとっては自分の将来を案じた大人達からの愛そのものだったと思います。
心麦は、自分がやはり林川歌だったと真実を知ったときは混乱していましたが、自分が歌であり心麦だというのは、自分の幸せを思ったものだとも感じたのではないでしょうか。
このモールス信号は、真実を知った心麦がひとしきり泣いた後に、螺旋階段の先の2階で生き残った自分の生い立ちに、希望を見いだしているのかなと思いました。
まとめ
『クジャクのダンス、誰が見た?』のモールス信号の内容と考察をご紹介しました。
ストーリーだけでなく、こういった遊び心があるのは楽しいですね。
モールス信号の内容にも注目して、物語を楽しみたいと思います。
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