毎週金曜日22時から放送しているTBSの連続ドラマ『不適切にもほどがある!』の最終話が2024年3月29日に放送されました。
最終話は、通常より15分拡大と盛りだくさんの内容で、今までの伏線が回収されていきました。
この記事では、最終話のあらすじからネタバレまで、また視聴しての感想をご紹介いたします。
この記事は、最終話までの内容のネタバレをしています。まだ見ていない方はご注意ください。
『不適切にもほどがある!』最終話 あらすじ
TBS『不適切にもほどがある!』公式HPより、最終話のあらすじをご紹介します。
タイムマシンバスが運行できるのも残り1往復。遂に昭和に戻る決心をした市郎(阿部サダヲ)は、令和での身辺整理を着々と進めていた。
最後のタイムスリップは落ち込んでいる渚(仲里依紗)のために使おうと決めた市郎は、秋津(磯村勇斗)やゆずる(古田新太)、井上(三宅弘城)らに別れを告げ、渚と共にバスに乗り込み昭和へ向かうのだった。
昭和に戻り、すっかり真面目な受験生となった純子(河合優実)に再会した市郎。だが、変わったのは純子だけではなく、令和に馴染んだ市郎の内面もまたアップデートしていた。
昭和マインド全開の中学校の在り様に疑問を持ちつつ、これから起こる自分たちの未来について思いをめぐらした市郎は・・・!?
TBS「不適切にもほどがある!」公式HPより
9話ではハラスメント問題が描かれていましたね。
ハラスメントの加害者になってしまい落ち込んでいる渚を、残り1往復しかできないタイムマシンで昭和に連れていこうと市郎が決断するところで終わっていました。
渚は昭和で何を感じるのでしょうか。
昭和に戻った市郎は未来をどう変えていくのでしょうか。
それでは最終話の内容を見ていきましょう!
『不適切にもほどがある!』最終話 ネタバレ
最終話で起きた主な事柄を11個に分けてご紹介いたします。
市郎の身辺整理
昭和に戻ることを決めた市郎は、テレビ局のカウンセラーの仕事をサカエに引き継ぐなど身辺整理を始めました。
そんな市郎を見て、渚は「本当にいいのか」と聞きます。
市郎は「こんな未来のためならおじいちゃんもうちょっとがんばれそう」と決心は揺るぎません。
一方、9話で失恋した秋津は仕事も手につかないほど傷心しています。
市郎は酔って寝てしまった秋津のスマホを勝手にいじり、マッチングアプリのマッチング条件を変えてしまいます。
また、同様に渚が寝ているすきに渚のマッチングアプリの条件も変えているのでした。
タイムマシンは次で最後ですから、昭和に帰るというのは今生の別れということですものね。
渚にとって市郎は大切なおじいちゃんですからつらいし悲しいですよね。
市郎と渚、昭和へ
ついに、市郎と渚はタイムマシンのバスに乗って昭和へ出発します。
サカエや秋津、タイムマシンの開発者である井上などに見送られバスは昭和へ。
無事にタイムトラベルできたと安心した井上ですが、いつも運転席に座っている運転手姿のマネキンがバスから落ちてしまっているのを発見します。
昭和についた市郎と渚はバスから降りますが、運転席には人影が!
運転手に変装した男ともう一人別の男(Creepy Nutsの2人)が慌ててバスから降りていきます。
この怪しい男2人組は、主題歌を歌っているCreepy Nutsさんたちでびっくりしてしまいました。
監督の宮藤官九郎さんのサプライズ演出ですね!
渚と純子、親子の時間
昭和に着いた市郎は、渚を家へと案内します。
市郎の家で純子に会った渚。
自分が純子の娘だということは明かさずに接します。
渚にとっては祖母となる純子の母親の話を聞いた後、純子に「渚のお母さんはどんな人?」と聞かれます。
幼少期に市郎がはじめて会いに来た時の家族の思い出を話す渚。
その後は、昭和のマスターのナポリタンを食べに2人で“すきゃんだる”を訪れます。
ナポリタンを食べながら話すのはパワハラ騒動のこと。
それを聞いた純子は
「その後輩の人もう怒っていないと思う」
「自分のことしか考えられないときは誰にでもある」と渚に伝えます。
さらに純子は
純子「落ち着いて考えたら渚がそんなつもりで言ったんじゃないってわかるもん」
と渚のことをうっかり呼び捨てにして話してしまいます。
渚は、“渚”と呼ばれたことに感極まったようすで、こらえきれない涙が溢れてきました。
また、渚の口元にケチャップがついており、純子がこどもに接するようなしぐさでぬぐってくれます。
渚はこどものころの記憶と重なり、さらに幸せそうに純子との時間を過ごすのでした。
渚は、自分が純子のこどもだと明かしていませんが、本当は知ってほしかったのではないかと思います。
このシーンでの会話は、悩んでいるこどもに寄り添いアドバイスする親子そのもので泣けてきました。
呼び捨てにされたことも母親にそう呼ばれていたことを思い出してうれしかったでしょうね。
キヨシと強
渚を家に案内した市郎は、タバコを吸いに外へ出かけます。
そこへキヨシが通りかかり、キヨシに未来に帰るのか尋ねます。
未来へ帰ると決めたキヨシに、市郎は「友達とバイバイして来い」と伝えるのでした。
そして、キヨシは不登校の佐高強の家へ行き「転校することになった」と伝えます。
それを聞いて「ますます学校へ行く理由がなくなった」という強。
キヨシは強のことを心配そうに見つめます。
渚とキヨシ、令和へ
渚とキヨシがタイムマシンのバスで令和へと出発します。
バスに乗る前に市郎の手をとり感謝を伝える渚。
渚「ありがとう、小川さん。もう会えないんだね」
抱きしめ合う2人。もうビリビリはこないようです。
渚「元気でね。おじいちゃん」
渚はバスに乗り込みます。
2人の会話が聞こえていた純子が「おじいちゃん?」と聞きますが、
市郎は「老人って意味だろ?」とごまかすのでした。
また、市郎はキヨシにスマホはどうするのか尋ねます。
キヨシは「また新しいものを買ってもらうからいい」と市郎に譲りバスに乗り込みます。
バスは無事に出発しますが、その後大量の荷物をもった2人組が慌ててバス停へ。
バスに乗り遅れてしまったのは、昭和行きのバスにこっそり乗り込んでいたCreepy Nutsの2人でした。
渚と市郎や純子の本当の別れですね。2人が抱き合うシーンも見ていて泣けました。
Creepy Nutsの2人は買い物のために昭和までやってきたのでしょうか。
市郎、教師復帰
市郎は、昭和で中学校教師に復帰します。
市郎が休んでいた間に、校長が辞めさせられていたそうです。
理由は“変態だった”から。
校長は街で女装しているのを目撃され、女装はこども達に悪影響だからと
保護者達「女装をやめるか教師を辞めるかどっちかにしろ!」
と詰め寄られあっさり教師を辞めてしまいました。
同僚教師の安森からこの話を聞いた市郎は「ひどいな」とこぼします。
「あんな人だとは思わなかった」という安森に対し、「ひどいのはお前たちだ」という市郎。
市郎「女装は個人の趣味だろ?誰にも迷惑かけてない。
趣味に口出すな!」
安森は、市郎が依然と考え方が変わったと戸惑っています。
市郎の復帰歓迎会の席では、不登校の佐高強の話題になります。
新しく校長になった佐伯(宍戸開)が時には愛のムチも必要と話しますが、市郎はそれに反論。
市郎「生徒は一人ひとり違う。あの子たちが30年40年後の未来を作る。ちゃんとやろうよ」
市郎は、昭和の価値観に疑問を持ちはじめます。
顧問をしている野球部でも、以前は厳しい指導で“地獄の小川”と言われていましたが、
市郎「地獄の小川はもう終わり。今日から“仏の小川”だ」
生徒達に無理させない指導方法に変えていきます。
今、私たちが昭和の当たり前を見るとこんなことが許されていたのかと信じられない気持ちになりますが、市郎も令和の価値観に触れて同じように感じるようになったのかもしれませんね。
純子の未来
純子は令和から帰ってきてから勉強をがんばっており、大学に現役合格できそうなほどに成績を伸ばしています。
大学に受かったあとは、“学生結婚して→娘が生まれ→神戸に引っ越す”という未来を知っている市郎は純子に大学に受かってほしくありません。
神戸に行ってしまえば市郎とは絶縁状態になり、その後阪神淡路大震災に遭ってしまいます。
純子に未来のことを話すか葛藤しますが、純子が今とても幸せそうで伝えられません。
こどもががんばっている姿を見て、それに水を差すようなことは言えませんよね。
渚の職場復帰
市郎は、令和にいるサカエとキヨシのものだったスマホで電話をしています。
サカエからは、渚が翌日職場復帰することを知らされました。
サカエもカウンセラーとして付き添うそう。
翌日、職場に復帰した渚はパワハラでもめた杉山が別部署に異動になったことを聞きます。
異動先ではうまくやれていると聞き安心する渚ですが、直接謝罪しないようにと念を押されてしまいます。
杉山はSNSで渚について「パワハラ上司が復職する。吐き気がする」とつぶやいており、それを渚に伝えてきた上司にサカエは配慮に欠けると怒ります。
その夜、市郎とサカエはスマホでお互いの時代の報告をしています。
「昭和が生きづらい」という市郎に「令和も生きづらい」というサカエ。
どちらの時代も「寛容じゃない。寛容が足りない。」と嘆きます。
♪このあと、“寛容になりましょう”という内容のミュージカルタイムです♪
渚と秋津
令和では、「SCANDAL」を別々に訪れていた渚と秋津のスマホの通知が同時に鳴ります。
マッチングアプリで互いのことをおすすめされており、相性はなんと99.9%!
不思議に思った秋津は、条件が書き換えられていることに気づきます。
市郎がやったのかと思い当たる2人。
秋津は「付き合ってみます?」と提案します。
渚「小川さんが相性がいいと思ってやってくれたのなら、アプリより小川さんの方が信頼できるかも」
と2人は付き合うことになるのでした。
別の日に、職場のエレベーターで杉山と一緒になった渚。
気まずそうな2人ですが、挨拶をして近況を少し話しているうちにお互い寛容になって受け入れられるようになりました。
渚の母親の純子と、秋津の父親のムッチ先輩も仲が良かったですし、渚と秋津の相性は良さそうですよね!
卒業式のサプライズ
市郎は、年明けに教頭に昇進します。
校門で生徒たちが登校するのを見守っていると、強が登校してきました。
過剰に歓迎しないよう自然にあいさつをする市郎に強もあいさつを返してくれます。
その後、強は卒業式まで無事に中学校に通えたようす。
卒業式の日、教室で市郎が生徒たちに話をします。
市郎「お前らの未来は面白ぇ。
今日は特別に遠い遠い未来の音楽を聴かせてやる」
そういってCreepy Nutsの2人を呼びこみ、教室で主題歌にもなっている『二度寝』を披露します。
生徒達もノリノリになってみんなで盛り上がっています。
ここの演出がすごいよかったですね!
昭和のこどもたちからすると聴いたこともないようなジャンルの音楽で衝撃でしょうね。
令和の強
令和で、キヨシが塾から出てくると見知らぬ男(成田昭次)に声をかけられます。
男「キヨシでしょ⁉」
この男は、大人になった令和の強でした。
強はお礼が言いたくてずっとキヨシを探していたそう。
昭和で、キヨシが強に転校すると告げた日。
キヨシは強に諭します。
キヨシ「学校なんて自分と気の合わないやつがいっるってことを勉強する場所。
だけど、その中で1人か2人友達が見つかればいい。
他は死ぬまで会わなくていいやつら。
俺は佐高くんに会えてよかったし、それは学校のおかげ。」
キヨシからこの言葉を聞いて、強は浪人した後高校に行くことに。
そして、そこで出会った友達と2人でオンラインゲームの会社を立ち上げ、今では年商60億円のCEOだそう。
強「だから、いつかキヨシに恩返しがしたくて。
何でもいいからキヨシの力になりたい。」
これに対しキヨシは「井上でもいいかな?」と聞きます。
井上のタイムマシン研究のスポンサーになってほしいと伝えるのでした。
強、大出世ですね!強からすると、昭和の頃と全く変わらないキヨシに驚いたでしょうね。
トイレの穴の謎
昭和では、純子も無事に大学に合格し入学式を迎えました。
市郎は“すきゃんだる”で「純子がおとなしかったのは受験のときだけ」とマスターに嘆いています。
しかし、マスターはいません。
そんな中、トイレからドンッドンッという物音が聞こえます。
不審に思った市郎がトイレの扉を開けると、壁に貼ってあるポスターの裏からおじいさん(小野武彦)が顔を出しています。
驚く市郎におじいさんは「小川先生!」と話しかけてきます。
このおじいさんは2054年の井上で、佐高強がお金を出してくれたおかげでタイムトンネルを発見したそう。
タイムトンネルはバスと違って好きな時代に行けるようです。
2054年の井上「さぁ、好きな時代に行きましょう!!」
市郎はとまどいつつも壁の穴に入っていきドラマは終了です。
好きな時代に行けるなんてすごいですが、穴はどうやって掘っているのでしょうか。
ドンドン大きな音が鳴っていましたがまさか人力…?
『不適切にもほどがある!』最終話 感想
ついに終わってしまいましたね。
毎週の楽しみがなくなってしまい、ふてほどロスになりそうです。
佐高くんはやはりキーパーソンだったんですね。
予想した美容師ナオキの父親ではありませんでしたが、まさかCEOになっているなんて!
佐高くんが学校へ行くようになったのはキヨシの言葉がきっかけですし、キヨシが昭和へ行っていなければタイムトンネルはきっと出来ていなかったですよね。
また、市郎はバス以外にもトイレの穴を通ってタイムトラベルしたこともありますし、あれも2054年の井上が作ったタイムトンネルだったんですね。
伏線が回収されてすっきりです。
市郎はこのタイムトンネルでどの時代に行って何をするんでしょうね。
タイムトンネルでの歴史を変えるのはご法度なのでしょうか。
純子と市郎の未来をどう変えていくのか。
そこまで描いてほしかったですが、視聴者の想像にお任せといったところでしょうか。
私の想像は、面白味はないかもしれませんが、
地震を止められる技術が開発されている時代に行って、阪神淡路大震災を未然に防いだらいいのかなと思いました。
でも、ぜひ公式の続編で純子たちの未来がどうなったか知りたいです。
↓↓↓こちらに不適切にもほどがある第9話ネタバレ考察についても書いていますので気になる方はチェックしてみてください!
まとめ
『不適切にもほどがある!』最終話のネタバレと感想をご紹介しました。
1話、2話のまさに不適切発言全開のハチャメチャな感じから、こんなに考えさせられて泣かされるドラマになるとは思いませんでした。
純子と市郎の未来がどう変わったのかまでは描かれませんでしたので、ぜひ続編を期待したいですね。
↓↓↓不適切にもほどがある第6話ネタバレ考察についてはこちら。
↓↓↓不適切にもほどがある第7話ネタバレ考察についてはこちら。
↓↓↓不適切にもほどがある第8話ネタバレ考察についてはこちら。
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