ドラマ『いつか、ヒーロー』の最終回(第8話)「最終決戦!衝撃の結末は希望か絶望か…」が2025年6月1日に放送されました。
第8話が最終話とは短めですね。
第8話のあらすじやネタバレ、気になる点を考察しましたのでご紹介いたします。
『いつか、ヒーロー』第8話:あらすじ
朝日放送テレビ『いつか、ヒーロー』公式HPより、第8話のあらすじをご紹介いたします。
ドリーム社を潰す赤山誠司(桐谷健太)たちの計画は、一時的に世間を騒がすが、野々村(泉澤祐希)の株動画配信は何者かに削除され、瑠生(曽田陵介)の仕掛けた東ドリーム銀行の取り付け騒ぎも一瞬で鎮圧される。すべては圧倒的権力を用いたドリーム社会長・若王子公威(北村有起哉)のしわざ。ドリーム社に一切ダメージを残すことはできなかった。
朝日放送テレビ「いつか、ヒーロー」公式HPより引用
そんな中、若王子は西郡十和子(板谷由夏)に、自身の政界進出ドキュメントの制作を依頼。裏の顔を知りながら表の姿だけを報じなければならない苦痛を十和子に与えながら、着々とその歩みを進める。
一方、若王子に洗脳され氷室海斗として生きる赤山の教え子渋谷勇気(宮世琉弥)を、取り戻すことを諦めない赤山は、氷室海斗(宮世琉弥)を、20年前にタイムカプセルを埋めた『希望の道』の跡地へと呼び出す。赤山だけでなく樋口ゆかり(長濱ねる)、野々村光(泉澤祐希)、交野瑠生(曽田陵介)、君原いぶき(星乃夢奈)の4人も、氷室の洗脳を解こうと必死に説得。そして20年前の思い出を氷室に語り始める赤山だったが…
混乱しながらも揺れ動く氷室に若王子の魔の手が忍び寄る…赤山と教え子5人の希望と再生の物語は予想外の結末に…!?
それでは最終話の内容を見ていきましょう。
『いつか、ヒーロー』第8話:ネタバレ
画像:テレビ朝日「いつか、ヒーロー」公式HPより
『いつか、ヒーロー』第8話で起きた主な事柄を分けてご紹介いたします。
↓↓↓『いつか、ヒーロー』第7話のネタバレ・考察についてはこちらでご紹介しています!

ネタバレ1:夢は叶ったか?
赤山が、海外メディアを通じてリークしたスキャンダルも、氷室の手腕によって一瞬で鎮圧。
ドリーム社にダメージを与えることは出来ませんでした。
赤山は氷室に「決着をつけたい」連絡。
氷室も了承し、20年前にタイムカプセルを埋めた『希望の道』の跡地で会うことに。
赤山は、氷室自身にタイムカプセルを掘り起こさせるため、再び勇気のタイムカプセルを埋めておくのでした。
やってきた氷室は、開口一番に「負けると分かっていてなぜ無謀な戦いをするのか」と赤山に投げかけます。
「長いものに巻かれなきゃ痛い目に遭う」と言う氷室に、「長いものに巻かれて古い水の中で自分を殺して生きていくのが正しい生き方か?」と問いかける赤山。
赤山「どんなに相手が強かろうが間違っているものは間違っている」
赤山「反則は反則だって言い続ける」
「それがブラックジャガーだ」と言い、ブラックジャガーのイラストが彫られたスコップを氷室に渡します。
氷室は、スコップを受けとり「わからない」と言いながら、土を掘り起こします。
「なぜ20年ぶりに目覚めてここに戻ってきたのか」、「なぜ自身より子どもたちを優先するのか」と嘆く氷室に、後からやってきたゆかりたちが「誠ちゃんは希望を捨てられないだけ」だと話します。
そして、勇気のタイムカプセルが掘り起こされ、氷室は20年前に自分自身が書いた手紙を見つけるのでした。
俺は強くなる 何になるのかまだ分からないけど 人はなんにでもなれる
誠ちゃんが教えてくれた 誠ちゃん僕はヒーローになる
赤山「その夢は叶ったか?」
氷室は、その場で泣き崩れるのでした。
ネタバレ2:氷室(渋谷勇気)の洗脳
氷室(渋谷勇気)のこれまでの非情な行動は、若王子の洗脳によるものでした。
政界進出を考えていた若王子は、自分が政界進出を果たした後は氷室にドリームジャパンの代表を譲ろうとしていました。
そして、その前には身辺整理が必要だと言い、若王子は、自身と氷室の唯一のバグである『希望の道』関係者を取り除いておくようにと指示を出します。
若王子の指示通り、園長の妻やかつての仲間たちを調べはじめた氷室。
園長の妻やかつての仲間たちは、放っておいても問題ないと報告をします。
しかし、若王子は「渋谷勇気だけは本当に出来損ない」「楽にしてやってくれ」と暗に始末を指示。
それが、氷室が真のヒーローになるための最終試験だと言い、「非情になれ」と発破をかけます。
指示に従い渋谷勇気を死に追いやった氷室は、これでヒーローになったと思っていたようです。
氷室は、死に追いやった男性の本当の名前も知らないといいます。
ゆかりやいぶきにその人を大切に思っていた人と会った話を聞き、自分が消してしまったことに泣く氷室。
ノノや瑠生はどういう気持ちで自分達を殺そうとしていたのかと聞きます。
いぶきやゆかりは、自分たちが邪魔なだけには感じられなかったと真意を聞こうとします。
黙り込む氷室に、「本能的に感じていたのではないか」という赤山。
赤山「仲間だったかもしれないって」
赤山「消されても消されてもあの5年間は消えなかったんだろう」
すすり泣く氷室に、「戻ってこい」と声をかける瑠生たち。
氷室は、赤山に教えて欲しいと投げかけます。
氷室「悪役から正義のヒーローになったブラックジャガーは
過去の自分をどう清算したんだ」
赤山は、「精算なんてできない」と声を震わせながら話します。
赤山「生きるってことは後悔ばかり。
重い後悔ぶら下げてよろよろになって歩いていく」
赤山「時々思い出して叫びそうになりながら、
それでも前に向かって歩くんだよ」
歩いていけるものなのかと不安がる氷室。
そんな氷室に
赤山「よろけたら俺が支える。こけたら起こす。
それが俺の…大人の役目だ」
と力強く励ます赤山。
赤山の言葉を聞き、洗脳が解けたようすの氷室(以下、勇気)は、自分を取り戻すために歩き出します。
去っていく勇気に、「止めなくていいのか」と慌てる瑠生たち。
赤山はもう大丈夫だと勇気の背中を見つめるながらこたえるのでした。
勇気が去った後、ゆかりは『希望の道』の葉子先生がとっておいてくれたという子どもたちから赤山への手紙をもらってきたといいます。
一番手紙を送っていたのは勇気で、母親が死んだのを自分のせいにされていたときもずっと手紙を送り続けていたようす。
赤山を心配させないかのように、後ろ向きな言葉は1つもありません。
それらの手紙を読み、赤山は勇気の手紙に応えられなかったことに涙を流すのでした。
ネタバレ3:若王子との決別
赤山たちのもとを去った勇気の前に、若王子の幻影が現れます。
「ヒーちゃん」と何度も声をかけてくる若王子の幻影。
勇気は、掘り起こしたタイムカプセルを抱きしめながら、若王子の幻影を振り切って歩いていきます。
そして、勇気は若王子に「明日、大事な話をしに伺う」とメールを送るのでした。
翌日、ドリーム社の前に立つ勇気の前にも若王子の幻影が現れます。
呼吸が荒くなりしゃがみ込む勇気に、声をかける赤山。
赤山はブラックジャガーの面をかぶり、勇気の退職代行と言って若王子に氷室海斗(勇気)の退任を要求。
氷室海斗(勇気)自身の意志だと勇気の書いた退任届も渡します。
ブラックジャガーの面を外し「洗脳は解けた」と伝える赤山。
「辞めてどうするのか。ここ以外に居場所があるのか」と聞く若王子。
さらに、洗脳が解けたことはなおさら地獄だと言います。
若王子「優しいあの子は良心の呵責に死ぬほど苦しむことになる」
赤山「居場所ならある。俺が家だ」
赤山はそう言って、若王子の元を去るのでした。
そして赤山は勇気の元へ。
赤山がやってくると、勇気はドリーム社の不祥事についての告発文を赤山に見せます。
勇気は自身も重罪に問われる覚悟で告発を決意。
しかし、その内容は首謀者は自分自身だとしており、頑なに若王子の関与だけは明かしません。
自分一人で全部の罪を被ろうとしています。
赤山は若王子の罪を暴くために、若王子のドキュメンタリーを担当している十和子に「動いてくれ」と頼むのでした。
ネタバレ3:最後の切り札
十和子は若王子に頼まれ、新党結成後の密着ドキュメンタリーの撮影を担当しています。
打ち合わせなのか、寝たきりの高齢の男性が入院する病室で話す若王子と十和子。
若王子は、高齢男性のベッドへ近づき「今日もお兄さんに会わせてあげる」と一本の動画を見せ始めます。
十和子も近くに呼び、2人に映像を見えるようにする若王子。
その映像は、男性の子どもたちが火事で焼け死んでいく映像でした。
赤山から、動いてくれと言われた十和子は、後日弁護士を呼び、例の入院患者の高齢男性に話を聞きます。
この男性は、若王子の父親で、現在は寝たきりとなり話すことは出来ません。
しかし、文字盤やベルを鳴らすことで意思の疎通は出来る状態です。
十和子は、若王子の父親に、
・息子二人は火事で亡くなったということになっているが本当は放火による殺人だったか
・寝たきりになって以来、毎週病室で息子2人が焼け死ぬ映像を見せられていたか
・どうやって殺害したか詳細を若王子から聞いていたか
ということを確認します。
どちらもベルを鳴らし肯定する男性。
十和子は、犯人しか知りえない情報を文字盤を使って弁護士に話してくれるように頼みます。
その証言をもって警察に行くという十和子に、男性はベルを鳴らし了承するのでした。
小松崎は若王子に電話をし、若王子の父親が証言した内容が夕方のトップニュースで流れると報告します。
さすがに殺人は警察も動くという小松崎は、「もうここまで」だと言い、「お元気で」と若王子に別れを告げます。
一方、赤山も勇気に「全部終わった」と伝え、勇気を抱きしめるのでした。
ネタバレ4:俺のヒーロー
勇気がやってくる準備で、赤山やノノたちは大原家で大慌てのようす。
勇気は緊張しながら大原家の前に立ちますが、再び若王子の幻影が勇気の前に現れます。
勇気は若王子の幻影に向き合い「家に帰ります」と宣言。
頭を下げて家に入ろうと思ったところで、本当に若王子が声をかけてきました。
若王子は、口の中に青い毒薬を含んでいるのを見せ勇気の前にやって来ます。
「僕は渋谷勇気です」という勇気に、口の中の毒薬を吹き飛ばし「君は僕のヒーロー」だという若王子。
勇気が「やめてください」というと、若王子は勇気にナイフを渡します。
若王子「じゃあ、僕を殺してよ。いつものように」
そこへ赤山が家の中から勇気を呼びに出てきます。
2人の状態に驚く赤山。
若王子は「来るな。邪魔するな」と赤山に叫び、勇気に持たせたナイフを自分の首に押し当てます。
若王子「僕を殺さないと家にいるあいつらみんな死ぬよ」
若王子「楽にしてよ、僕を」
赤山「やめろ、挑発に乗るな」
若王子「いいのか、守らなくていいのか。ヒーローだぞ」
勇気は、若王子につかみかかりますが、「出来ない」と泣き、声を震わせます。
勇気「友達だから、あなたは」
勇気の言葉に叫びながら泣き崩れる若王子。
しかし、勇気が持っているナイフを奪い勇気に襲い掛かります。
すんでのところで勇気の前に割りこみ、若王子に頭突きを食らわせる赤山。
そこへ、瑠生たちも家から出てきて、赤山は警察を呼ぶように伝えます。
ゆかり「誠ちゃんケガは?」
赤山「あるわけないだろ?ブラックジャガーだよ、俺は」
若王子を取り押さえた赤山は、勇気の元へ駆けつけ、もう大丈夫だと話します。
勇気「ずっと考えてた。悪いことして人を傷つけて。
俺ってさ、生まれてきて良かったのかな」
赤山「生まれてきて悪い人間なんていない」
そして、「生まれてきただけで、生きてくれてるだけで、お前は昔も今も俺のヒーローだ」と言うのでした。
そして、瑠生たち一人一人にも声をかけます。
瑠生には、「全力投球すぎる。人生はぼちぼちでいい」
ノノには、「相変わらず少し悩みすぎ。でもそこがいい」
いぶきには、「重たかったら人を頼れ。それも強さ」
ゆかりには、「人にばっかり優しくしないで、たまには自分にも優しくしろ」
そして、「やっと集まった」とうれしそうに話し、赤山は座り込んでしまいます。
若王子のナイフが赤山の腹部に刺さっていたのでした。
何で言わないのかと言うゆかりに、赤山は「お前らの苦労に比べたら大した事ない」と話します。
赤山「いろんな目に遭ってそれでも頑張って、すげえよ」
赤山「やっとそろったな。俺のオールスターが」
赤山「俺の夢だ。俺のヒーローだ」
ネタバレ5:新たな一歩
その後、救急車で運ばれた赤山は無事復活。
赤山は、眠り続けていたころの担当医や看護師にも挨拶に行きました。
そして、ノノや瑠生たちも新たに人生を歩き始めます。
一方、若王子は親族殺害および殺人未遂の罪で逮捕。
ドリーム社は潰れるかと思いきや、突如クリーンで有名なファンドが筆頭株主になったと言います。
これは、赤山がドリーム社が健全な企業に生まれ変わるように仕掛けていたものでした。
皆が未来に向かって進む中、勇気の歓迎会が大原家で行われ、昔に戻ったように楽しい時間を過ごすのでした。
縁側で赤山と2人になると、勇気は赤山に死滅回遊魚を知っているかと質問します。
南の海で生まれた熱帯魚が、黒潮に乗ってうっかり日本まで流されることがある。
夏の間はいい。でも冬になると寒さに耐えきれず死んでしまう。
知っているという赤山に、勇気はさらに聞きます。
勇気「でも知ってた?
近頃は地球温暖化で冬を越してもずっと生き続けるんだって」
勇気「温暖化も悪いことばかりじゃない」
そう考える自分は狂っているかと聞く勇気に赤山は「狂っていてもいい」と答えます。
赤山「生きてさえいれば何とかなるよ」
「よし」と気合を入れた勇気は、警察に出頭するようす。
勇気は、ブラックジャガーのキーホルダーを赤山に見せ、これを「持っていく」と言います。
勇気「泣きたくなったらこれ見るから」
そんな勇気に赤山は「何があってもずっと待ってる」と伝えます。
勇気「俺も必ず帰ってくる」
さらに勇気は「誠ちゃんの介護しなきゃ」と冗談めかして話します。
赤山は「ふざけんな」と言いながらも勇気のことを抱きしめるのでした。
【いつか、ヒーロー】第8話:感想
終わってしまいました。
最後のシーンは『希望の道』でのリレーで、勇気たち5人が力を合わせてゴールを目指していく回想と重なっていたのが印象的でした。
トップバッターの瑠生が1位で走るも、バトンパスに失敗してその後はずっと最下位となった『希望の道』でのリレー。
しかし、あきらめることなくバトンをつなぎ最終走者の勇気が「大丈夫だ」と追い上げていくシーンで締めくくられた演出がとてもステキでした。
このリレーでは、「伝説を残した」と過去の回で言われていましたし、きっと優勝したはず。
そう考えるとこの先の未来にも希望が見えてうれしくなりますね。
勇気が、自分で告発してちゃんと罪を償う決意をするところも納得いく展開でよかったです。
そして、若王子を勇気の関係も。
勇気が若王子のことを友達だと呼ぶように、勇気が若王子に救われたのは事実。
若王子も勇気に救われていて、利益関係ではなく大切な存在だったことを感じました。
若王子は狂っていると思いますが、こどもの頃からの教育で狂ってしまった被害者にも感じます。
若王子が完全に悪だとも思えない背景がリアルでとても考えさせられるドラマだったと思います。
できることなら、あと2話くらい見たかったです。
小松崎の存在とか、Tver限定配信で明かされた氷室の元カノの話とかもうちょっと掘り下げて欲しかったですね。
↓↓↓『いつか、ヒーロー』第1話から全話の復習はこちらからどうぞ!

まとめ
『いつか、ヒーロー』の最終回(第8話)について、あらすじやネタバレ、考察や感想をご紹介しました。
↓『いつか、ヒーロー』スピンオフ『氷室海斗の秘密』シリーズのネタバレはこちらでご紹介しています!↓
↓↓↓『いつか、ヒーロー』Tver限定スピンオフ『氷室海斗の秘密#1』のネタバレについてはこちらでご紹介しています!

↓↓↓本編5話後に公開された『いつか、ヒーロー』Tver限定スピンオフ『氷室海斗の秘密#2』のネタバレについてはこちらでご紹介しています!

コメント