現在、中村アンさんが主演を務める日本テレビ系ドラマ「約束 ~16年目の真実~」が木曜深夜に放送中です。
「約束 ~16年目の真実~」は、16年前の事件の真犯人や真相を明らかにするサスペンスドラマですが、毎週放送されるたびに、少しづつ明かされる真相や新たな謎が話題になっています。
ところで、「約束 ~16年目の真実~」には、Hulu限定で配信されているストーリーがあるのをご存じですか?
7話の後には7.5話配信され、8話の後には8.5話が配信されています。
8.5話では、香坂と葵が、連続殺人事件は不破のシナリオを模倣していたわけではない可能性に気づきます。
この記事では、第8.5話『相違』のネタバレ、そして内容について考察をしていきたいと思います。
この記事は、『約束~16年目の真実~』本編およびHulu限定配信ドラマの内容のネタバレをしています。まだ見ていない方はご注意ください。
約束~16年目の真実~Hulu限定第8.5話『相違』 ネタバレ
第8.5話は14分ほどのストーリーでした。
それでは、第8.5話で起きた主な事柄を5つに分けてご紹介いたします。
犯人が固執しているものは何?
葵と香坂が不破のシナリオを読んでいるシーンから始まります。
香坂とともにシナリオを見ていた葵は、“文化祭実行委員であれば、完成した時点でシナリオを映像研究部や不破翔本人から受け取ることができたはず”だと考えます。
ただ、問題は企画書を誰がどうやって入手したのか。さらに犯人は何に固執したのか。それが気になるという葵。
香坂は殺害方法ではないかと言いますが、葵は「それはシナリオが完成されてからの話」だと返します。
犯人には殺害方法のほかに固執しているものがあると考える葵。
《葵の考え》
・企画書を読んだ人間が、仮に連続殺人事件の犯人だとしたら犯人は企画書段階から関与していたことになる。
・となると、シナリオができる前から既に犯人にとってひっかかる何かがあったのかもしれない。
香坂は葵の考えを聞き、「あるいは企画書からシナリオが完成するまでの間に何かあったのかもしれない」と別の可能性もあることを伝えます。
香坂は、葵に同級生から聞いた“シナリオが完成するまでの話”を聞かせてくれと頼みます。
シナリオが完成するまでの話
葵が、不破、恵、桃、天草を集め映画を作るきっかけを聞いた日(7.5話の内容)。
シナリオが完成するまでの話についても聞いていました。
不破任せだったという天草。
恵も「私たちにできることも限られていた」と話し同意します。
しかし、不破はシナリオが一度書き終わったあと、書き直すにあたってみんなから意見を聞いたと言います。
それを聞き、そのときのことを思い出す天草達。
16年前、シナリオについて意見を聞くため、不破は天草、恵、桃の3人を集めました。
葵は主役なので、余計な情報を入れず完成したものだけを見せたかったということからこの場にいません。
シナリオを読んだ3人からの意見で、いくつか内容が変更されたそう。
葵「最初に書いてから完成するまで変更点は多かったってこと?」
不破「そうだね。粗削りだったから」
—————
変更されたのは大きく2点。被害者についてと、主人公についてです。
1点目の被害者については、恵が「もっと被害者の数を増やした方がいい」と言ったことから。
最初のシナリオの時点では女の子だけが狙われることになっていましたが、もっといろんな人が狙われた方がいいのでは提案します。
不破も「序盤の勢いはもう少しつけた方がいいかも」と恵の意見を受け入れ、無差別に犯行を重ねる設定にするのはどうかと提案。
桃はそれについて、「それだと犯人か男か女かすぐにはわからない感じがする」と賛成し、天草も「いいんじゃない?」と全員が納得したようでした。
2点目の主人公については、主人公の行動を変えたとのこと。
そのきっかけは天草だったといいます。
天草は脚本術の本を読んで勉強したそうで、その中に書かれている“主人公を追い詰めてこそいいドラマは生まれる”ということから、主人公を追い詰めようと提案します。
不破は「まわりが犠牲になることが何よりも主人公を追い詰めることになるつもりで書いてる」ともともと主人公が追い詰められていくという状況をはじめから入れ込んでいるようです。
しかし天草は「まだいける。まだまだ追い詰められる。もっと崖っぷちまで追い詰めていこうよ」と徹底的に主人公を追い詰めるとこを提案。
天草「崖で海に落としちゃおう。
主人公が死んじゃうのありじゃない?」
さすがにそれはやりすぎではという恵に対し、不破は考え込んでいます。
不破は「そもそもサクリファイスという題名にしたのは犠牲が犠牲を呼んで、その痛みが主人公の原動力になるから」だと話します。
不破「主人公自身の犠牲をもってして事件の終止符を打つっていうのももしかしたらありなのかな」
盛り上がる天草、恵、桃。
不破はその方向で考えてみるといいます。
—————
修正したのは大きくはこの2点。
それに応じて修正した部分はあるけれど、そのまま完成にもっていった感じだといいます。
葵「基本は不破くんが一人で作業して?」
不破「うん」
映画を作るきっかけと、シナリオを完成させるまでと話せるのはこれで全部話したということでした。
シナリオは模倣されていなかった?
葵からシナリオが完成するまでの話を聞いた香坂。
香坂「物語は基本的に企画書から変わっていない。
そしてそのほぼすべてを不破翔が一人で作った」
葵「間違いありません」
香坂は、最初のシナリオから「無差別の犯行へ変えた」ことに注目します。
完成したシナリオでは無差別殺人になっていましたが、尾藤恵の話によると企画書の段階では被害者は女の子だけとされていたはずです。
香坂「犯人は当初そこに惹かれたのかもしれない。
でもシナリオは変えられてしまったら」
葵「犯人はそれが許せなかった」
香坂はそれが“シナリオに固執する理由”になりえるのではないかと葵に伝えます。
葵「犯人はシナリオを模倣しているのではなく、修正しようとしている」
香坂は今までの自分たちの着眼点は間違っていたのかもしれないと思います。
香坂「シナリオとの類似点ではなく、相違点を見るべきだった」
明かされる謎
16年前、不破がごみ箱に捨てた企画書を取りに誰かが店にやってくるシーンが映ります。
顔が映り、その人物は井出尚哉だということが明かされました。
—————
その後は、8話のラストシーンと同じく井出が望野署へ自首しに訪れたシーンにつながります。
井出は、葵から取り調べを受けることに。
葵に対し井出は普段の無表情とは違い、少し楽しそうなようすで「これは、クイズ」と言うのでした。
約束~16年目の真実~Hulu限定第8.5話『相違』 考察・感想
今回も本編に入れなくていいのかなと思うような重要な情報が明かされていましたね。
ごみ箱に捨てた企画書を拾ったのが井出だとわかりましたが、これだとそのまま井出が犯人という感じがしますよね。
このドラマが始まる前の公式の紹介動画のようなものでは、メインの8人の映像が映り「この中に真犯人がいる」と出ていたので、それを信じているのですが、今の状態だと井出が犯人としか考えられないような展開で進んでいるような気がします。
井出と共犯のような人物がいるのでしょうか。
また、シナリオを模倣していたのではなく修正しようとしているというのが新しい考え方で驚きました。
本編の2話辺りで、不破が「勝手に俺の物語を捻じ曲げた無能な警察への復讐」と言っていましたが、被害者が不破のシナリオと変わっていますし、この言葉の意味とも何か関わってくるのかなと感じました。
9話の予告で、葵の「私の見ていた世界はすべてが反転していた。」というナレーションが流れていましたが、今回明かされた「模倣ではなく修正」という考えがいままでとは反対の考え方なので、「世界が反転」というのもこのことからきているのかなと思いました。
9話でどういう意味なのか明かされそうですね。楽しみに待ちたいと思います。
↓↓↓こちらでは【約束16年目の真実】の真犯人を伏線から予想しています!
まとめ
『約束~16年目の真実~』第8.5話「相違」のネタバレと考察をご紹介しました。
企画書の段階と、完成したシナリオでは変更点があったことがわかりました。
企画書の段階での内容で事件を起こしていることから、模倣ではなく修正しようとしている可能性があるとは驚きました。
今までの考えとは真逆の考えなので、事件の見方が変わると見えてくる真実もありそうですね。
↓↓↓「約束 ~16年目の真実~」第1話の詳しいあらすじやネタバレ・伏線考察はこちら。
コメント