【降り積もれ孤独な死よ】登場人物wiki風まとめ!犯人考察も!原作ネタバレなし【完結】

成田凌さんが主演を務める日本テレビ系ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』が2024年7月7日から放送されています。

このドラマは、7年前の2017年に起きた「ある屋敷(灰川邸)から13人のこどもたちの白骨死体が発見される」という事件の真犯人と真相を解き明かす〝ヒューマンサスペンスドラマ〟です。

2024年に起きたある事件をきっかけに、7年の時を経て、過去の事件の真相を解き明かしていく内容のようで、過去の事件と現在の事件が交差していくとのこと

『降り積もれ孤独な死よ』には同名の原作漫画がありますが、原作は現在連載中でまだ完結されていません

原作の井龍一さんも、「実写ドラマ化に際し、原作が未完結という事もあり思う存分にオリジナルの展開にして下さいとこちらの方からもお願い致しました」とお話しされており、オリジナルの展開になることが予想されます。

この記事では、ドラマ版の『降り積もれ孤独な死よ』の登場人物についてwiki風にわかっていることや気になるポイントをまとめています

また、原作未読の筆者が、原作のネタバレなしドラマだけの情報から事件の真犯人や真相について考察していきます

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』は2024年9月8日に完結しました!
この記事では、ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』最終話までのネタバレをしています。
まだ見ていない方はご注意ください。

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』は
Huluで第1話からの過去放送話が見放題で配信されています!

見逃してる伏線が見つかるかも?

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目次

【降り積もれ孤独な死よ】登場人物wiki風まとめ!原作ネタバレなしで犯人考察も!

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

主要な登場人物についてわかっていることや気になるポイントをまとめ、wiki風に詳しくご紹介いたします。

↓↓↓ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』Hulu限定第10.5話のネタバレ・感想はこちらでご紹介しています!

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【降り積もれ孤独な死よ】冴木仁(演:成田 凌)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

本作の主人公。2017年時点では富士山北警察署に勤務する刑事。
幼少期に母親が亡くなり、父親の再婚後腹違いの弟(瀧本蒼佑)が生まれた。自身は中学2年生の時に亡くなった母親の実家(冴木家)に引き取られており蒼佑とは戸籍上では他人となっている。
2024年時点では刑事をやめて別の仕事をしている。

まずは、本作の主人公・冴木仁について気になるポイントをご紹介します。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【1話】

・刑事をやめたのはなぜ?
2017年には刑事をしていましたが、2024年には東京で工事現場付近で交通整理のような仕事をしているようでした。何か問題を起して辞めさせられたのか、自分から辞めたのかどちらでしょう。
2024年には週刊誌の記者から灰川邸の事件が解決していないことを聞いて、再び事件を調べていくことになるのだと思いますが、刑事ではなくなった現在ではどのように真相を明らかにしていくのか気になりますね。刑事に復帰するのでしょうか?

・弟が灰川邸で暮らしていた。
父親の再婚後に生まれた腹違いの弟とは、中学2年生の時に死んだ母方の家に引き取られたことで生き別れになっています。捜査で再会する前の時点で、最後にあったのは父親の葬式があった10年前(2007年)とのこと。捜査中に再会したとき、蒼佑から「俺を置いて逃げた」「(灰川邸にいた理由について)わかっているくせに」と言われていますので、一緒に住んでいた家庭環境は良くないものだったのだと思います
灰川邸に来る子どもは虐待や育児放棄をされていたということなので、蒼佑や冴木も父親から暴力を受けていたのではないでしょうか
ちなみに、一緒に住んでいたときは2人で遊びに出かけているような回想シーンがあったり、冴木が引き取られていくときも蒼佑は「お兄ちゃん」と言いながらずっと車を追いかけていましたし、当時は弟から慕われていたようです。

【2話】

・本当の自分を隠している?
冴木は逮捕された灰川とすれ違ったとき、灰川から、「石けんとたばこのにおいが刑事らしからぬにおい」だと言われます。何度もシャワーを浴びるほどのきれい好きなのもタバコを吸うのも本当の自分を隠すためのカムフラージュなのではと指摘されていました。
冴木は父親が問題のあった人物のようなので、腹違いの蒼佑とともに暴力を振るわれていたのではないかと思います。もしかしたら他にも、過去に隠したいことや思い出したくないことがあり、それが何度もシャワーを浴びるて体を洗い流したり、たばこを吸うなどの行動に現れているのかもしれません
【3話後追記】
冴木もこどもの頃父親から暴力を振るわれており、後に自分にも暴力衝動があることに気づきます。しかし、それを認めたくなかったといいます。父親と同じように暴力衝動のある自分を隠したかったのかもしれませんね。

弟の蒼佑が事件の犯人かもしれないと思っている。3話で蒼佑を信じる姿勢に変わっています。
連続傷害事件の犯人は、「子供を虐待する男を憎んでいる」ことがわかったという話を聞くと、驚くというより動揺したようすでした。おそらく、蒼佑は父親から虐待されてきているので、犯人像と一致していることや、花音が突き落とされた時刻にアリバイがないことから何かの事件の加害者なのではないかと考えているようすでした。また、花音に電話をし、蒼佑が灰川邸事件の真犯人かもしれないというメッセージを残しています。

・父親に似ている
蒼佑の母親に、「1つずつ相手を追い込んで逃げ道をなくすところが父親にそっくり」だと言われています。そういわれた冴木は「あいつの話はやめろ!」と怒鳴るほど、父親を嫌悪しているようすでした。
【3話後追記】
祖母に引き取られ、父親の暴力から逃れたことで生活が好転していくと思っていたようですが、引き取られた先の学校で暴力をふるい、父親と同じように暴力衝動があることに気づきます。しかし、それを信じたくなかったそう。警察になったのもそれが理由だといいます。自分は父親とは違うと思いたかったのでしょうね。

【3話】

連続傷害事件の犯人だと判明!
木は“祈るように両手を固く結ぶしぐさ”をよくしていると1話で指摘されていたのですが、防犯カメラに映る犯人だと思われる男も同じ仕草をしているのが映っていました。そのことから、上司の五味が気づいて冴木に確認し犯人だと判明しました。五味も冴木が自分から自首するまでは何もするつもりはないと話しており、冴木は2017年の話の中ではまだ刑事を続けています。
祈るようなしぐさは、こどものときに身についたの物のようです。父親の機嫌が悪いときは、見つからないように押し入りの隅に隠れて祈るしかなかったとのこと。きっとこの経験から癖のようになってしまっているのでしょうね。

・暴力に取りつかれている。
傷害事件は「虐待されたこどものため」というのを免罪符に繰り返し起こしていましたが、実際は自分の中の暴力衝動を発散していたこのこと。父親と同じく暴力に取りつかれていたといいます。

・自分にも暴力衝動があることを弟の蒼佑に告白する。
蒼佑と向き合うことを決め、自分が傷害事件の犯人であることを話し、自分にも暴力衝動があることを包み隠さず話しました。これまでの蒼佑は、冴木が一人だけ立派に刑事になってまっとうに生きていると思っており、自分だけが暴力衝動に苦しんでいると思い冴木を恨んでいるようすでした。しかし、冴木の胸の内を知り、少し歩みよってくれたようです。和解とまではいきませんが傷を共有できたようでした

【6話】

・鈴木潤に殺されそうになっていた蒼佑と花音を助け出す。
鈴木潤に拘束され、練炭で殺害されそうになっていた蒼佑と花音を見つけ出し、鈴木に手錠をかけます。
しかし、鈴木が「暴力の負の連鎖は死ぬことで断ち切った方がいい」、「灰川邸の子どもたちを殺したのはある意味社会貢献だったのかもしれない」と発言したことに冴木は激高します。
そして、鈴木の手錠を外し床に押さえつけて何度も何度も殴り続けます。

【7話】

・蒼佑死亡後、刑事をやめる。
鈴木に撃たれそうになった冴木を、蒼佑がかばいその後死亡してしまいました。その後、冴木は「辞めたい」とだけ言い、辞表を提出します。

・連続傷害事件の犯人であることを自首する。
蒼佑死亡後、冴木は自暴自棄になったのか再び子どもを虐待をする親を襲おうとします。しかし、蒼佑の「兄貴となら(虐待の連鎖を)断ち切れると思う。この先何かあっても2人で一緒にやり直そう」という言葉を思い出し踏みとどまり、虐待している親を警察に通報。その後、連続傷害事件の犯人であることを自首し逮捕。
2024年には罪も償い終わり、交通整理の仕事をしています。

・蒼佑死後、蒼佑の家(お墓参り?)には行っていないようす。
冴木のスマートフォンに蒼佑の母から「今年の命日も来れない?」というメッセージが届いていました。
命日に家で集まったりお墓参りに行ったりすることをさしているのだと思いますが、それらに行っていないということから、まだ蒼佑の死を受け入れられていないのかなと思います。
しかし、2024年のおそらく蒼佑の命日にお墓参りに行くようすが描かれました。そして花音と再会しています。

・記者の森と一緒に行方不明となっている月島美来を捜すことになる。
冴木は、元上司の五味から「森と一緒に月島美来を捜してくれ」と頼まれます。はじめは「なんで俺が」と断る冴木ですが、自首をして自分の罪を償ってもすっきりとした気持ちに慣れていないことを言い当てられます。そして五味から「灰川邸事件にまだ隠された真実があるなら今後被害者は増え続ける。今後こそ決着をつけよう」と言われ、五味の言う通り森と月島美来の捜索を始めることになりました。

【8話】

・花音に「俺と逃げませんか」と提案する。
蔵土村にいる花音を見つけた冴木は、花音が何を隠し何をしたのか知らないが、花音にも自分と同じような傷があるなら、自分が一緒にその傷を背負うから「一緒に逃げましょう」と話します。

・顔に傷のある男に襲われる。
花音に「一緒に逃げよう」と提案し、花音に近づいていくと、刃物を持った顔に傷のある男に襲われます。
冴木と男はもみ合いになり、冴木が花音に「逃げて」と言いますが、男も「花音逃げろ!」と花音に対して叫んでいました。

【最終話】

・八木橋陽子をかばい瀬川涼に撃たれる。
花音が自ら陽子に殺されようとしているところを止めに入り、その後、瀬川から陽子をかばい撃たれてしまいます。死にかけながらも冴木は、「暴力の連鎖を止めるのは暴力で解決することでも死ぬことでもない。」「連鎖しているのは暴力だけじゃない。誰かが誰かを守りたいという思いもつながってきたはず。」と話していました。

・事件後、花音と手をつないで歩いていく。
事件後、蒼佑の命日にお墓で花音と再会した冴木。少し話した後、冴木は「とりあえず歩きませんか?」と提案。花音に「今までのことも、これからのことも、話す時間はいくらでもある。生きてる限り。」と話します。そして、ほほ笑みあい、手をつないでお墓を去っていきました。

傷害事件の犯人が主人公の冴木だとは驚きました!

暴力や虐待というのが子どもに連鎖してしまうさまが悲しいですね。

冴木も蒼佑も、2人とも同じように暴力から抜け出したいのに、冴木は自分は父親とは違うとしながらも同じように暴力に身を任せ、蒼佑は自分を更生しようと努力している違いが悲しいです。

しかし、最終話では冴木が「連鎖してきたのは暴力だけでなく、誰かを思う気持ちも連鎖してきたはず」と話したことに感動しました。

蒼佑の思いもつながっていきますね。

また、未来に希望を感じる終わり方になっていてよかったです。

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【降り積もれ孤独な死よ】灰川十三(演:小日向 文世)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

豪邸である屋敷の持ち主。顔の左半分に大きな痣がある。
左の手のひらに六角形の謎のマークがかかれている。

1話時点での灰川邸事件(詳しくは後述)の容疑者。

近所の人たちへの聞き込みによると、5~6年前から姿が見えないということで、子ども達を殺害したあと行方をくらましたと考えられていました。

その後、巡回中の警官に湖にたたずんでいたところを発見され、取り調べの結果、灰川が罪を認めたため逮捕・起訴されます。

しかし、その後、獄中で首をつられた状態で死亡していました。

では、灰川十三の気になるポイントをご紹介いたします。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【1話】

・灰川十三は何者?
そもそも何者なのでしょうか?見た目からして怪しすぎますよね。顔の左半分に大きなあざがあることから、過去には自身が何かの事件や事故の被害者だったりするのかなと感じます。家の中でもサングラス姿なので目に障害や病気があるのかも?
また、豪邸を所有していますが、資金源がなにか気になります。何か仕事をしているようすは第1話では出てきませんでしたが、これから明かされるでしょうか?
【4話後追記】
父親が有名な資産家だったようなので、父親の遺産で購入したのかもしれません。

・左の手のひらに六角形のマークがある。
灰川の手のひらのマークはみみずばれのような跡でした。ナイフで切ったのかなと思います。
第1話は、雪の降る森の中をナイフを持った血まみれの少年が歩いているシーンから始まりましたが、この少年、左の手のひらを見つめてちょっとほほ笑むんですよね。もしかしたら、この少年は子ども時代の灰川なのかもしれませんね。
【4話後追記】
手のひらのマークは自分でつけたものだと判明します。また、1話で登場した血だらけの少年はやはり子ども時代の灰川でした。

・子どもたちに犯罪行為を教えている。
育児放棄により食べるものがなく困っていた花音に、灰川は万引きの方法を教え、会うたびに手ほどきしていました。「盗むのは悪いことでしょ?」という花音に、灰川は「みんなが決めたルールはお前を守ってくれたか?」と答えており、灰川自身も一般的なルールの中では守られなかった過去があるように感じます
子どもたちには「ルールは自分で決めろ」とも言っており、灰川自身も自分の決めたルールの中で生きているのだろうと思います

・灰川十三は何のためにこどもを集めていた?
一緒に暮らしていた子どもたちは最終的には19人もいたそうです。生き残った子どもたちは6人ですが、子どもたちはみな同じような口ぶりで「灰川十三は犯人ではない」と供述していることから、子どもたちは盲目的に灰川を信じている感じがします
蓮水花音の話では、灰川は子どもたちを“わが子のように大事に思っていた”といいます。
【最終話後追記】
灰川は純粋に虐待や育児放棄を受けている子どもたちが幸せになれるように助けていただけでした。

・灰川十三が共同生活をやめることにしたのはなぜ?
急にやめることにしたそうですが、なぜか気になりますね。生き残った子どもたちは仕事をしていたり学校に通っていたりしているようです。
【最終話後追記】
健流殺害がバレないようにするため共同生活をやめたということでした。

【2話】

・灰川が罪を認めたのはなぜ?
「子どもは全員俺が殺した」とあっさり自供しています。しかし、犯行動機も手のひらのマークについても黙秘。真犯人は別の人物だと思いますが、灰川は、犯人がこども達の誰かだと思っていて、自分が代わりに罪をかぶったのかなと思いました
【最終話後追記】
やってもいないのに自ら罪を認めたのは、灰川が実の息子である鈴木潤をかばったのだろうと考えられていました。しかし、はじめは灰川も犯人が自分の息子とは知らなかったはずです。そのため、事件の犯人が誰かはわからなくても「事件の捜査が長引くと神代健流の遺体が見つかる可能性が高くなるから」、子どもたちを守るため灰川はあっさり捕まりました。

・留置所内で首を吊っていた。
逮捕後、留置所内で首を吊って死亡しているようすが映されましたが、自殺でしょうか?それとも他殺?
自殺だとすると何かを明かさないよう墓までもって行った感じでしょうか。他殺だとすると、警察官がたくさんいる施設内で人を殺すなんて簡単には出来ませんよね?できるとしたら警察の人間でしょうか。
【6話後追記】
自殺ではなく、鈴木潤が灰川の首を絞めて殺害していたことが判明しました。

【3話】

・「血のつながりはお前たちを縛る呪い」と発言。
灰川邸にやってきた花音に対し、リッカのマークを知っている人だけが家族だと話していました。さらに、リッカのマークを知らなければ血のつながりがあっても家族じゃないといい、血のつながりはむしろ呪いだと説明する灰川。リッカのマークはその呪いから逃れた証だとも言います。
花音が「お父さんも血のつながりから逃げてきたの?」と聞かれると、「俺の家族は絶対に何があってもお前たちしかいない」と話していました。

【4話】

・血のつながった子どもがいる
神代健流が灰川邸を出る前に、「灰川にはちゃんと血のつながった子どもがいる」「灰川にだまされている」と花音に話していました。
【5話後追記】
灰川には、出生届を出していない実子がいたことが判明します。
灰川の日記によると、父親を殺害し少年院に入所していた佐藤創(灰川)は、1992年に少年院を出所してから米田深雪という女性に出会いました。深雪は夫からの暴力から逃げており、同じ傷を持つ灰川と深雪は引かれ合い、10月29日に灰川は深雪から妊娠したと告げられます。それを聞き、灰川は素直に嬉しかったとのこと。しかし、深雪は夫と離婚しておらず、このままでは生まれた子どもは夫の子となってしまうため、出生届は出さずに育てることを決意。そして、1993年6月6日に男の子が生まれ、「ジュン」という名前を付けたといいます。
【6話後追記】
灰川の実の子どもは鈴木潤と判明しました。

・灰川十三の本当の名は佐藤創(さとう はじめ)と判明
灰川の戸籍をたどって灰川の弟を見つけることができましたが、弟の話では、灰川は30年以上消息不明とのこと。しかも、その弟と灰川のDNAからは血縁関係は認められませんでした。
このことから、こどもたちと共同生活を送っていた灰川は、「灰川十三」という戸籍を買って名前を変えて生きてきたのだとわかりました。その後、この物語の灰川邸の主人の正体は「佐藤創」という人物だとわかりました。

・佐藤創(灰川)の生い立ち
佐藤創は岩竜市蔵土村という、大気汚染により、例年灰色の雪が積もる村で生まれ育ちました。生まれつき顔の左半分くらいに痣があり、父親の佐藤文吾(村では有名な資産家)は世間体を気にしてか、顔に痣のある創のことは屋敷の奥に閉じ込めてろくに世話もしなかったといいます。
ある日、家から逃げ出した創を見て、住民は痣について噂し始めました。父親は恥をかかされたことが許せなかったためか創の左の手のひらに包丁で×しるしをつけました

・佐藤創(灰川)は父親を殺害している。
50年前の創が14歳の時に、就寝中の父親を包丁でめった刺しにして刺殺しています。理由は、創が唯一心を開いていた犬山修二という男を追い詰めて死なせたためです。
犬山は、創が14になるころ蔵土村にやってきました。犬山は自身を詩人や芸術家と呼び村では浮いていましたが、創は犬山に懐き兄のように慕っていました。
創が父親につけられた手のひらの傷を見たときも、×しるしの上に絵の具で六角形を書き、雪の結晶やハチの巣のように「これはこの世界で一番強い形だ」と教え、「創、お前はダメじゃない。」と慰めます。それを見た創の父親は、犬山が気に食わなかったのか、村中に「犬山は人を殺した犯罪者」だとあらぬ噂を広めます。その噂に追い詰められたのか、犬山はある日、滝の下で死んでいました。(自殺か他殺かは作中ではまだ明らかにされていません。)そして、犬山が死んでいるのを見つけた創は、父親をめった刺しにして殺しました

・リッカのマークの傷は創(灰川)自身が自分でつけたものだった。
佐藤創が父親を殺した日、蔵土村では雪が降っていました。雪を見て犬山から言われたことを思い出したのか、創は、左手の×しるしの傷が六角形になるように自分で傷をつけました。
創(灰川)にとってリッカのマークは自分を苦しめてきた父親から解放された日と、大事な人を忘れないためのものだったのかもしれません。

【5話】

・自分のお墓はいらないと言っていた。
花音たちがまだ小さいころ、灰川は「俺が死んだら灰にしてここ(灰川邸の庭)にまいてくれ」と言っていました。灰川を火葬する日、そのことを思い出した花音が骨壺を無断で持ち去り、一緒に火葬場に行ったマヤ・悟・優磨が灰川の骨を砕き、庭にまきました。

【6話】

・生まれた子どもは児童養護施設に預けている。
灰川は、実の子どもを赤ん坊のときに児童養護施設の門の前に置き、自分で育てることはしませんでした。
しかし、毎年子ども(潤)の誕生日には養護施設の前に花を届けています。ある年の潤の誕生日の前日の夜に、灰川がバイクで花を届けに来ると、隠れて様子を見ていた潤がうれしそうに灰川に駆け寄り「父さんだよね」と話しかけてきます。しかし、灰川は無視してバイクで走り去りました。

・実の子どもに対し、「俺はお前の父親ではない」と言う。
潤が自分で書いた灰川の似顔絵を頼りに灰川邸までたどり着き、家から出てきた灰川に声をかけますが、潤を突き飛ばし「俺はお前の父親じゃない。二度と近づくな」と冷たい態度を取ります。

・本当は実の息子を愛していた。
花音の話では、灰川は簡単に誰かに殺されるような人ではなかったとのこと。実の息子の望みをかなえるためにわざと殺されたのは、灰川の息子への愛だと話していました。
実の息子を養護施設に託したのも、自分の息子であることを冷たく否定するのも、すべては実の息子を守るためでした。自分の息子として手に入れようとする深雪の夫から守るため、また、殺人犯(佐藤創)の息子として育ってしまわないようにするために、手放すことにしたと灰川の日記に書かれていました。
自分と関わることで、息子が苦しむことがないように、何度息子が会いに来ても拒絶していたようです。

【9話】

・神代健流の母親に黄色いカーネーションを贈っていた。
10年程前に、健流の母の家の玄関に花を置いていた人物がいたという目撃証言から灰川が花を贈っていたことが分かりました。

【最終話】

・殺害された健流の遺体を埋めた。
健流はマヤに刺されて亡くなってしまいますが、その遺体を埋めたのは灰川と優磨でした。
灰川は、健流を殺害してしまい「どうしよう…」と怯えるマヤに「あとは俺が何とかする」といい、遺体を埋めるのを手伝ってくれた優磨にも「これはお前たち誰のせいでもない。俺のせいで健流は死んだんだ。」と話していました。

・「いつかお前たちが誰かを守れ」と発言。
灰川邸で共同生活を送っていたころ、花音たちに、「守ってくれた恩返しができていない」と言われると「それならいつかお前たちが誰かを守れ。それで十分だ。」と話していました。

見た目の怪しさや、犯罪行為を教えていたこともあることから、やさしいだけではなく何か裏があるのではないかと思っていましたが、純粋に集めた子どもたちを大切にしていたようで驚きました。

子どもたちが慕っていた姿からも、そうとう愛情をもって接してきたのだろうと思います。

「いつかお前たちが誰かを守れ」という言葉にも、悲しむ子どもが減るようにという思いが感じられますし、自分の子どもを手放さないといけなかった悲しみも感じました。

灰川が残した謎をチェック!

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【降り積もれ孤独な死よ】蓮水花音(演:吉川 愛)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「次女」。
親から育児放棄されており、灰川に保護され6年前まで屋敷に住んでいた。
灰川を心から慕っており、灰川の無罪を主張しに警察を訪れる。事件の真相を冴木と一緒に追うことになる。

灰川が犯人のはずがないと信じきっている女性です。

冴木に灰川邸事件の真相を調べてほしいと頼み、一緒に行動することも。

では、気になるポイントを見ていきましょう。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【1話】

・血のつながりのない灰川のことを父と呼ぶ。
実の親から育児放棄をされていた花音が灰川と出会ったのは16年前。食べるものがなくその日一日生き延びられるかがままならないような日々の中だったそうです。降ってくる雪を口を開けて食べているときに灰川に声をかけられ、生きるための手段として万引きの方法を教えてもらいます。「会うたび手ほどきをしてくれた。」と話す花音の表情はうっとりとしていて不気味な雰囲気さえありました。うれしそうに話す理由としては「何かを教えてもらう経験は初めてでうれしかった」とのこと。6年前(2011年)まで本当の家族のように一緒に暮らしており、血のつながりも戸籍上のつながりもないけれど、灰川のことは父としか言いようがないといいます

・人の顔をじっと見る癖がある。
こどもの頃は、たまに帰ってくる母親の機嫌を損ねないように、表情から必死に感情を読みとろうとしていたそう。そのときに身についてしまった癖だといいます。
結果的に人の感情も自分の感情もよくわからなくなってしまったそう。

・善悪考えず、行動にうつす。
行動力がすごくある子だなと思いました。灰川が犯人ではないと警察に伝えに来たこともそうですが、蒼佑を探しに行こうとしている冴木の車に勝手に乗りこんだり、蒼佑のお母さんを捕まえるときに他人の自転車を勝手に乗るなど他人の迷惑を考えない行動も目立ちます。
花音は、何かに迷ったときには「ルールは自分で決めろ」という灰川の言葉を思い出し行動しているそうで、自分がやりたいと思ったことは善悪関係なく行動しているように見えます。

【2話】

・誰かから突き落とされる。
灰川邸に花束を供えた日の夜、道を歩いていると黒い服を着た人物につけられており、階段に差し掛かったところで後ろから押され、突き落とされてしまいます。花音は自分を襲った犯人は灰川邸事件の犯人だと考えているようで、自分が襲われたことが事件が続いている証拠だという花音。捜査を外された冴木に改めて灰川邸の事件について捜査してほしいと頼みます。
【最終話後追記】
花音が襲われたのは自作自演だと判明しました。花音は沖島マヤに頼み、突き落としてもらっていました。花音は「灰川邸事件の犯人は灰川ではない」ということを、自分が襲われることでわからせようとしたようです。

【3話】

・灰川が亡くなったことについて何も感じない。
父と慕っていた灰川が亡くなっても、悲しさも何も感じないといいます。自分でも普通じゃないと感じているようです。しかし、実の母が死んだときは「よかった。やっと死んでくれた」と自分の気持ちをちゃんと感じられたといいます。
【5話後追記】
灰川の遺灰をまいたあと、灰川と過ごした時間を思い出し涙をこぼしていました。

・自宅前に顔に傷のある男がやってくる。
宅配便を受けとり、家に戻った花音は、何か気になったのかインターフォンの画面を起動し玄関の外のようすを確認します。すると、顔中に傷のある男が花音の家の扉の前で家の中をのぞき込んだりするようすが映っていました。

【4話】

・銃で撃たれる
顔に傷のある男が発砲した弾に当たり負傷しています。
花音自身を狙って打たれたのではなく、男が動いている際にたまたま発砲されてしまった弾が当たったような感じでした。
【5話後追記】
花音は撃たれた後、出血性ショックにより意識不明になってしまいます(命に別状なし)。病院に運ばれ2日間眠り続けますが、懸命な治療を受け目を覚ましました。

【5話】

・母親は火事でなくなっている。
花音の母親は、花音が18歳の時に亡くなっています。死因は火事とのことですが、火事の原因は火の不始末と処理されたようですが、詳細はわかっていないといいます。
【9話後追記】
火事の原因は、花音を苦しませ続ける母親を殺害するために、瀬川涼が花音の母親が寝ているところに侵入し、火をつけたようです。

・母親は花音の父親を殺害しようとしていた。
花音の母親は、花音が生まれたばかりの頃、花音の父を刺し、殺人未遂で実刑となっていました。花音の父親は他に家庭のある男だったようで、そのいざこざが原因とのこと。そのため赤ん坊だった花音は施設に引き取られて育ちましたが、花音が7歳のとき母親が出所すると花音は家に連れ戻され育児放棄を受けます。そして灰川邸に来ることになったそうです。
【9話後追記】
花音は母親が服役していた7歳まで「あかりの郷」という施設で生活していました。母親が出所して迎えにきたときは花音は帰りたくないと言いましたが、施設で兄弟同然に育った瀬川涼(顔に傷のある男)が、「母親と住めるのはすごく幸せなこと」と説得して家に帰ることになりました。

・灰川の日記を見つける。
花音は、灰川邸の外で生垣に刺さった花びらが6枚ある造花のサツキの花を見つけます(サツキの花びらは普通5枚)。
花びらが6枚のサツキは他にも見つかり、それぞれが刺さっていた6か所の中心となる場所を掘ると、鍵のかかったブリキの箱が出てきました。鍵を破壊すると、中には灰川の日記が何冊も入っていました。

【7話】

・「蒼佑が死んだのは私のせい」と発言。
蒼佑の葬儀の日、花音は別室にいた冴木に話しかけます。そのときに「蒼佑が死んだのは私のせい」と発言しています。
それは、「自分が蒼佑と一緒にいたのに助けられなかったから自分のせい」と考えられますが、そのあと「私が…」と何かまだ言いたげでしたので、「自分のせい」というのは別の意味もあるのかもしれません。
【最終話後追記】
健流が亡くなる前、花音は健流と話をしていましたが、その際、健流は花音の言葉に怒り、花音の首を絞めたことでマヤから刺されて死んでしまいました。花音は、あのとき自分が健流を傷つけなければ「健流が死ぬ」ことも「マヤに罪を負わせる」ことも「灰川邸で暮らせなくなる」ことも、「13人も子どもたちが死ぬ」ことも「蒼佑が死ぬ」こともなかったと、すべては自分のせいだと思っていたようでした。

・音信不通になっている。
冴木が傷害事件の犯人だと自首した頃、花音は引っ越しをし、その後灰川邸の子どもたちとも音信不通になっています。引越しをしているシーンで、冴木が逮捕されたネットニュースを見ながら「さようなら、冴木さん」と言っていますので、自分からわざと誰とも連絡を取らないように姿を消したのだろうと思います。

・月島美来を連れ去った?(8話で花音が美来を連れ去ったと確定)
月島美来がスーパーで万引きしたとき、店員が警察に通報しようとしたところ、居合わせた女性が「自分がお金を払うから許してあげてほしい」と声をかけてきたそうです。その女性の肌にタトゥーはなかったとのこと。また、この女性はチョコレートを大量にまとめ買いしいていたようです。店員の話では、気づいたら2人はいなくなっていたので、その女性が連れて行ったのではないかとのこと。まとめ買いしていたというチョコレートは花音がよく食べていたものだったため、作中では花音が月島美来を連れ去ったのではないかと話が進んでいます。

・灰川の日記のページを破りとっている?
花音は灰川の葬儀の日に、灰川の日記を発見しています。花音はそれを冴木に送っており、五味も灰川の日記を花音でいますが、五味によると日記の最後のページが破り取られているとのこと。五味の考えでは、恐らく花音にとって不都合なことが書かれていたから花音が破ったのではないかとのことです。
【8話後追記】
花音が何かの紙を見つめながら、灰川との会話を思い出すシーンがありました。
人気のない場所で花音が灰川に対し「お父さん」と尋ねるように声をかけると、「何も言うな。これは家族の秘密だ」と答える灰川。
おそらく、花音の見ていた紙が灰川の日記の破りとったページで、そこには「家族の秘密」が書かれていたのだろうと思います。

・蒼佑のお墓参りに来ている。
蒼佑の命日の日なのか、冴木が蒼佑のお墓に行くと、チョコレートが供えてあったり花音が来ていたと思われる形跡がありました。冴木が近くを捜すと花音を発見し、「何があったんですか?」と声をかけ、7話は終了しています。
【8話後追記】
冴木の「何があった」という問いかけに対し、花音は「もう冴木さんを巻き込むつもりはありません」といい、逃げるようにタクシーに乗り込み去ってしまいました。

【8話】

・白骨遺体が見つかった場所で花音が目撃されている。
2024年に灰川邸の近くの山中で白骨遺体が発見されましたが、同じ場所で遺体が発見される数日前に花音が目撃されていました。

・沖島マヤが殺害される数日前、マヤのもとを訪れている。
マヤの仕事の休憩中に、花音はマヤのもとを訪れており、花音はマヤにメモのようなものを手渡している。

・優磨の事故現場にも来ていた。
事故当時の映像の中に、黄色い風船を持った花音が映っていました。
花音は騒然とする現場を見つめているようですが、慌てたり近づこうとはしていないようでした。

・「自分が灰川からしてもらったことを美来にもしてあげたかった。」
上記のセリフは、花音が美来に対して言った言葉です。

・「mimoza」というシェルターを兼ねたカフェに月島美来をあずける。
花音は「これ以上私といるのは危険だから」と言って月島美来と別れます。
別れ際、美来に「花音さんはこれからどうするの?」と聞かれると、「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」と言い、「私がいたことは忘れていい」と去っていきました。

・蔵土村を訪れる。
花音は月島美来を別れたあと蔵土村を訪れ、「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」と彫られた石の前に立っていました。

・顔に傷のある男を知っているようす。
冴木が顔に傷のある男に襲われる直前、顔に傷のある男に対し、「ダメ!」と言っていました。知らない危険な相手に「ダメ」とは言わないのではないでしょうか。こういった場合は、冴木に対して「危ない」って言いそうですが。
また、冴木と男がもみ合いになり、冴木が花音に「逃げて」と言いますが、男も「花音逃げろ!」と男と花音はお互いに知っているようすでした。どちらの言葉に従ったのかわかりませんが、花音はその場を去っていきました。

・灰川亡き後、健流の母親にカーネーションを贈っていた?
健流が亡くなったあと、灰川が健流の母親にカーネーションを贈っていましたが、灰川が亡くなったあとは花音が贈っていたのではないかと五味は考えています。

・健流の母親を呼び出す。
9話の最後のシーンで、花音は健流の母親を灰川邸に呼び出しています。
健流の母親がやってくると「来てくださってありがとうございます。私がここで全部終わらせます」と話していました。
【最終話後追記】
すべての原因は自分だと考えていた花音は、健流の母親に殺されることで悪いものはすべて断ち切ることができ、すべてが終わると考えていたようです。

花音の思いがとても悲しかったです。

灰川邸に関する事件のすべての原因は自分にあると思っていたのですね。

最終話での花音役の吉川愛さんの演技は、真に迫っていてとても泣けました。

【降り積もれ孤独な死よ】瀧本蒼佑(演:萩原 利久)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「四男」。
冴木の腹違いの弟。冴木が実家を出た後、蒼佑も実家を出て灰川の屋敷で暮らしていた。

蒼佑は序盤では怪しい行動の多かった人物ですが、徐々に心やさしい人物だということが分かってきました。

気になるポイントを見ていきましょう。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【1話】

・灰川邸で暮らしていたのはなぜか?
灰川に集められた子どもはみな虐待や育児放棄をされていた子どもたちだということなので、蒼佑も同じような環境だったのだと思います。冴木が蒼佑と再会したときになぜ灰川邸にいたのかと聞かれて「わかっているくせに」や冴木に対して「俺を置いて逃げ出した」と言っていることからも、蒼佑も冴木も虐待を受けていたのではないでしょうか。現在一緒に暮らしている母親にはやさしいようすだったので、父親から虐待を受けていたと考えられます冴木の母方の親族も父親が虐待をしていることを知って冴木を引き取ったのではないでしょうか
【3話後追記】
7歳の頃から、父親から身体的暴力を受けていたことが明かされました。
それまでは冴木が父親から暴力を受けており、冴木が祖母に引き取られた後冴木に代わり蒼佑が暴力を振るわれるようになったようです。

【2話】

・小学生の頃から灰川邸に行くことが増え、16歳の時に家に戻った。
小学生の時から家に帰らないことが増え、灰川邸でお世話になっていたそうです。蒼佑はそのことを「どこの誰かは言えないけれどお世話になっている人がいるから心配するな」と母親に言っていたそうです。
16歳で家に戻ってからは、生活のために働きに出てくれているとのこと

・灰川のことを恨んでいるようす。
花音が蒼佑の仕事先に会いに行き「お父さんが逮捕されたことをどう思ってる?」と聞くと、「あんな風に突然俺たちのことを追い出した人のことを、よくまだ父さんなんて呼べるな」と言っていました。
おそらく蒼佑も、追い出されるまでは灰川のことを「父さん」と慕っていたのでしょうね。よく慕っていたからこそ、追い出されてからは裏切られたという気持ちが大きくなって恨むようになってしまったのかもしれませんね
しかし、週刊誌で灰川邸事件について知った同僚が灰川のことを悪く言っていたときには「お前に何がわかるんだよ」ともつぶやいており、灰川が子どもを殺害するような人物ではないというのは信じているようすです。

7月12日の夜は、アリバイなし。
母親の話によると、この日は母親と一緒に家で過ごしていたとのことでしたが、実際には、母親はスナックで働いており、蒼佑がどこで何していたかはわかりません。
【3話後追記】
この夜はDV加害者プログラムに参加しており、アリバイがあることが明らかになりました。

・暴力衝動がある。
自宅の鏡を割ったり、母親を殴ったり暴力をふるうのが抑えられないようす
しかし、母親を殴ったあとは必ず「お母さんごめんね」と泣いて謝るそう。母親曰く、蒼佑は父親と同じように壊れてしまっているとのことでした。

・黒い服を着て街を徘徊している。
夜に、全身黒い服でフードをかぶり、街中を徘徊している描写がありました。途中道行く人を見つめ、誰かを探しているようにも見えました。
【3話後追記】
夜に出かけているのはDV加害者プログラムに参加するためだと明らかになりました。

【3話】

・灰川邸の亡くなったこどもたちにお菓子をお供えしている。
一人ひとつずつあればケンカにもならないだろうと、みんなが好きだったお菓子を人数分用意してお供えしていました。とてもやさしい行動ですよね。本来の蒼佑はやさしい子なのでしょうね。

・DV加害者プログラムに参加している。
DV加害者のためのカウンセリングプログラムに参加していました。自らの意志で参加していたようで母親にも知らせていません。
こどものころに冴木が何気なく言った「生きていれば大抵のものは直せる」という言葉を信じ、何度壊れてもダメになってもやり直そうとしてきたようです

【4話】

・過去と向き合う覚悟を決める。
母親をこれ以上傷つけないために、引っ越して家を出ることを決めた蒼佑。
冴木には「実の父親のことを知りたい」と親戚の連絡先を聞きます。蒼佑は、「親父が何で暴力を振るうようになったのか、その理由が分かれば少しは気持ちが楽になるような気がする」と父親と向き合う覚悟を決めたようです。

【5話】

・父親の親戚に会いに行く。
蒼佑は父親のことを聞くために父親の従兄弟にあたる親戚に会いに行きました。
話を聞くと、蒼佑の父方の祖父にあたる人は暴力を振るう人だったと聞きます。蒼佑は、自身の父親も自分と同じ境遇で育ったのだと知りました。
【7話度追記】
7話で、蒼佑が父親の親戚に会った後、冴木に電話していたことが明かされます。
蒼佑は電話で、「親父も俺たちと同じだった。この暴力の連鎖を自分が終わらせる。自分の運命は自分の行動で変えられる。兄貴となら断ち切れると思う。この先何かあっても2人で一緒にやり直そうな、兄貴」と話しており、冴木と2人で暴力の連鎖を終わらせようと決意していました。

・何者かに襲われる。
蒼佑は親戚に会いに行った帰り道に何者かに襲われました。どこかに連れて行かれて椅子に縛られてしまいます。5話の終盤では、襲った犯人が鈴木潤だと判明します。

【6話】

・鈴木潤によって殺されかける。
鈴木潤に誘拐され、椅子に縛り付けられ逃げられない状態で練炭をたかれ、一酸化炭素中毒で意識を失います。しかし、その後冴木が助けに現れ、意識を取り戻します。

・鈴木潤に暴力をふるう冴木を止めようとする。
「灰川邸の子どもたちを殺したのはある意味社会貢献だった」といった鈴木に怒り、鈴木を殴り続ける冴木に対し、意識がもうろうとして動けないながらも「兄貴、だめだ」と止めようとしています。

【7話】

・鈴木に撃たれて死亡する。
灰川邸事件の真犯人だった鈴木が、冴木に銃を向け撃とうとしたところで、蒼佑が冴木をかばい鈴木と冴木の間に入ります。そして、蒼佑が撃たれてしまう死んでしまいました。

1話では、犯人なのかと感じさせるくらい怪しい行動が多かったですが、どんな状況でも「生きていれば大抵のものは直せる」という幼いころの冴木の言葉を信じ、何度壊れてもダメになってもやり直そうとしてきた姿に心打たれました。

灰川邸の殺された子どもたちにはお菓子のお供え物をしたり、父親のことも理解しようとするなど、やさしくまじめな人物という印象です。

6話で、殺されそうな状況でも生きることをあきらめかけた花音に対し、「生きていなければやり直せない」と話しているのも、やはり冴木の言葉を糧に生きていたのが感じられて泣けました。

7話は残念ながら亡くなってしまいましたが、今度は冴木が蒼佑の思いを胸に生きていってほしいと思います。

蒼佑の出演シーンが見直せる!

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【降り積もれ孤独な死よ】川口悟(演:松本 怜生)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「三男」。
法科大学院に通っている。

生き残った子どもの中では一番秀才そうな印象です。

では、川口悟の気になるポイントを見ていきましょう。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【2話】

・親から教育虐待を受けている。
実家は大大病院を経営するエリート家系両親は学歴や成績にかなりこだわる人物で、成績が下がるとコンパスで手を刺されるなど身体的な虐待も日常的に行われていたそうです。
現在は、親の意向か自分の意志かはわかりませんが、法科大学院に通っています。

・花音が突き落とされた7月12日の夜は、アリバイがある。
夜7時から10時まで図書館で勉強していたといいます。図書館には出入館の記録があるため本当のことだと思います。

・「僕は他のみんなとは違う」と発言。
「灰川十三がいなくても生きていけるように努力してやっとここまで来た。」とのこと。話を聞きに来た冴木に対し、「できればもう灰川邸にもあの事件にも関わりたくない」と話しています。
この時、悟は、灰川のことを話しだすときは「父さんは…」と呼びますが、その後「灰川十三は」と言い直していました。
【5話後追記】
花音たちと灰川の遺骨を砕き灰にする作業をしながら、遺骨を乱暴に扱うマヤに対し「父さんだからもっと丁寧にやらない?」と声をかけたり、灰川邸で過ごした時間を思い出しながら「ずっと続けばよかったのにな」と発言したりしていました。

【3話】

・神代健流が灰川邸事件の犯人ではないかと考えている。
灰川が犯人ではないなら誰が犯人なんだという会話の中で、聡は「健流は?」と未だ行方不明の健流を疑う発言をしています「やっぱり健流は僕たちのことをずっと恨んでる」とも言っていますので、健流に対し、何か恨まれるようなことをした心当たりがあるようすです。

【7話】

・弁護士になっている。
2024年。スーツ姿で、弁護士バッチをつけているように見えましたので、弁護士になったのではないかと思います。
【8話後追記】
法律事務所で働いているようです。

・マヤが殺害されたニュースを見て、優磨を呼び出す。
花音は長く音信不通になっているため、優磨しか話せる相手がいなかったとのこと。
悟は「なんでマヤがこんな目に」と発言しており、マヤが殺される原因に心当たりがないようすです。
一方、優磨は「俺たちみんな殺される」とおびえており、そのようすを見て驚いたようすでした。

【8話】

・沖島マヤを殺害したのは健流だと思っている。
悟は、健流には自分たちを恨む理由があるため、マヤを殺害したのは健流だと考えているようです。健流は素行の悪さで灰川邸を出ることになりますが、自分が追い出されているのに何も言わない灰川に、自分だけが見捨てられたいう思いがあったはずだと悟は言います。
また、健流が出て行った数日後に警察が灰川邸にやって来たそうで、悟は「健流が嫌がらせで通報したのだろう」とのこと。その後、灰川はこどもたちに対し「もうここへ置いていくことはできない」「偽物の家族はここで終わりだ」と灰川邸での共同生活の終わりを宣言しました。悟は、灰川について「最後まで子ども達を守れず悔しかったはず」と話していました。

【9話】

・優磨に対し「何してくれてんだよ」とつぶやく。
優磨の見舞いで集中治療室を訪れた悟は、意識の戻らない優磨を見下ろし「何してくれてんだよ」とイライラしたようにつぶやいていました。

・「大事な話がある」と森と冴木を呼び出している。
優磨が治療を受けている病室で、「大事な話がある」と話をしようと森と冴木に連絡していたようです。実際来たのは森だけで、悟は冴木が来れないことに思うところがあったようすでしたが、メモのようなものを握りしめ森に何かを伝えようとしていました。

【最終話】

・健流が死んでいるのを知らなかった。
健流が死んだ日、その場にいたのは花音、マヤ、優磨、灰川の4人でした。
悟と蒼佑は健流が灰川邸に帰ってきたことも知らず、花音たちからは健流が亡くなったことを隠されていたようでした。

悟は、何も知らされていなかったんですね。

悟と蒼佑だけが知らされていなかった理由などが、Hulu限定で配信されている第10.5話で明かされていますが、子どもたちはお互いを守ろうとしあってるんだなと感じられました。

↓↓↓ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』Hulu限定第10.5話のネタバレ・感想はこちらでご紹介しています!

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【降り積もれ孤独な死よ】神代健流(演:杢代 和人)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「次男」。生き残りの子どもの中で唯一行方不明。

1話~3話では全く登場しませんでしたが、4話以降では過去の回想シーンでのみ登場しています。

気になるポイント

【3話】

・健流は自分から灰川邸の家族を捨てた(優磨談)。
詳細はわかりませんが、優磨がこのように話していました。過去の回想シーンでは、花音とケンカした健流が灰川に怒られているようすが描かれており、もしかしたら他のこどもたちと仲良くやれていなかったのかもしれませんね。

【4話】

・母親の再婚相手から暴力を受けており、優磨の次に灰川邸に来た。
花音の話では、健流はみんなから慕われるお兄ちゃんのような存在だったそうです。
健流が母親と最後に会ったのは、6年前の健流が19歳の時。母親は夫とは7年前に離婚しており今は山梨県内に1人で暮らしているとのことです。

・ある日突然、灰川に反抗するようになった。
成長するにつれ、タチの悪い人たちとつるむようになった健流は、灰川に反抗するようになったそう。他のこどもたちは健流が問題を起して父との暮らしがバレることを恐れていたといいます。 そのため、花音は健流に対し「もし、犯罪に手を染めているならもう家族ではいられない。出ていってほしい」と言ってしまったそう。健流はそれで恨んでいるかもしれないとのことです。
【8話後追記】
健流が灰川邸を出ていく際、花音や蒼佑たちが「出ていってほしいわけじゃない」「ここで暮らすなら危ないことをしないでほしいだけ」「もう一回ちゃんと話し合わない?家族で」と伝えますが、健流は「こっちから願い下げだよ。こんな偽物の家族」と言って出ていってしまいました。

・毎年、母親の誕生日に黄色いカーネーションを送っている。
健流がこどもの頃、一度だけ母親に赤いカーネーションを渡したことがあったそう。しかし、当時の母親は再婚した夫に捨てられないよう、夫との間にできた次男を守ることに精一杯だったといいます。そのため、健流の気持ちを考えずに「赤は血の色みたいで嫌いだ」と言ったとそうです。母親曰く、黄色いカーネーションを送ってくるのは、健流がその話を健気に覚えてくれており、自分を見捨てたひどい母親を許してくれたとのことのあらわれとのことです。

【8話】

・健流が灰川邸に来たのは家族に居場所がなかったため。
母親が再婚し、母親と再婚相手との間に子どもができると、母親の再婚相手は血のつながっていない健流だけを虐待し始めたそうです。母親も「夫の機嫌を損なうのが怖くて止められなかった」とのこと。そして、ある日建流は家を出て行ってしまい、灰川邸で暮らすようになったようです。

・19歳の時に、母の住む家に戻った。
母親が離婚しているのを知り「俺もここで暮らしちゃダメ?」と健流は自分から家に戻りました。灰川邸についてはもういいと言い、「やっぱり家族は血がつながっていないと」と母親に話します。
そして再び母親と弟とともに暮らすことになりますが、一緒に暮らし始めてすぐに健流が弟の首を絞めているところを母親が目撃(弟の話では、弟が「黄色いカーネーションなんて変だ」といったら健流が急に首を絞めてきたそうです)。母親は健流の話も聞かずに「出てって」と追い出し、それからは黄色いカーネーションが贈られてくる以外の交流はないそうです。
2024年にも、黄色いカーネーションは贈られてきていました。黄色いカーネーションとは別に包装されている赤いカーネーションがゴミ箱に捨てられていました

白骨遺体は神代健流だった。
DNA型検査の結果、白骨遺体は神代健流だと判明しました。
【9話後追記】
DNA型検査の結果、死亡したのは19歳ころ(灰川邸を出た時期と同時期)で、骨の一部に何かに刺された際にできる傷が見つかっています。そのため、灰川邸を出たあとすぐに殺害されていたようです。

健流はすでに死んでいたのですね。

あまりに登場しないのでおかしいなと思っていました。

いつ殺害されたかはまだ明かされていませんが、灰川邸での事件より前に殺害されていたのではないかと思います。

また、黄色いカーネーションの花言葉には「軽蔑」という意味があることから、本当は母親を憎んでいるのではとも思っていましたが、弟から「黄色いカーネーションは変」と言われ激高しているようすから、純粋に母親に対して愛情の気持ちから贈っていたようにも思えます。

黄色いカーネーションには「美」という花言葉もあり、そちらの意味を込めていたのかも?

↓↓↓『降り積もれ孤独な死よ』7話の白骨遺体は誰か考察しています!神代健流は死んでいるのかもしれません。

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【降り積もれ孤独な死よ】東優磨(演:カカロニ 栗谷)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「長男」。
運送会社に勤務している。

では、気になるポイントを見ていきましょう。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【2話】

・母親が新興宗教にハマっている。
少しでも教義に背くと、指導という名の激しい折檻があったそう。

・無断欠勤が多く、仕事をクビになる。
花音が突き落とされた7月12日にも無断欠勤をしており、その日を最後に仕事をクビになっています。
その日は上司が夜9時ころに家までようすを見に行っており、事件時刻にはアリバイがあります。

・リッカのマークを落書き。
冴木が優磨のようすをこっそり見に行くと、公園で足下に何かを書いていました。優磨が去ったあとそれを確認すると、リッカのマークが描かれていました。

【7話】

・殺されるとおびえている。
2024年。マヤが殺害されたニュースを見て連絡してきた悟に対し、「殺される。俺たちみんな殺されるんだ…」を不安を口にしていました。

【8話】

・マヤが死んでから不安定になっている。
冴木と記者の森が優磨の家を訪ねますが出てきません。鍵は開いており、冴木たちが家の中へ入っていくと家の中は荒れ、壁には大きくリッカのマークが描かれていました。優磨は部屋の隅っこで座っており、「リッカの花びらはあと3枚しか残っていない。みんな殺されるんだ」と怯えていました。

・焦ったようすで花音に電話をかける。
自宅から焦ったようすで花音に電話をしていましたがつながらず、「あぁ~っ!」とイライラしつつも、どうしたらいいのかというようなようすでした。

・トラックにひかれ意識不明。
誰かから追われているように走っており、交差点に差しかかったところで走ってきたトラックにひかれてしまいました。亡くなってはいませんが意識不明となっており、病院で治療を受けています。
優磨が最後に電話をかけていた相手は花音でした。
【最終話後追記】
最終話では、優磨は意識を取り戻し、その後は悟とともに灰川邸に花を供えに来るなど回復したことが分かりました。

【最終話】

・健流の遺体を埋める手伝いを申し出る。
マヤが健流を殺害したところに、灰川とともに駆けつけた優磨は、灰川が「俺が何とかする」というと「手伝うよ」と申し出て、灰川とともに健流の遺体を埋めました。

健流を殺害したのはマヤと優磨なのかと思っていましたが、優磨は事情を知り、遺体を埋める手伝いをしていたのですね。

子どもの頃の優磨は元気で頼れる年長者といった感じでしたが、大人になってからはおどおどしていて頼れる存在には感じられませんでした。

ただ、自分から遺体を埋めるのを「手伝う」と言ったり、灰川がその申し出を受け入れたりしたのは、優磨に年長者の意識もあったのでしょうし、灰川も優磨を信頼して頼っている面があるように感じました。

灰川邸を出た後は、仕事も続かず社会になじめていないようすですが、それも罪の意識からより内気になってしまったのかと思いました。

【降り積もれ孤独な死よ】沖島マヤ(演:仲 万美)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

灰川邸事件で生き残った子どもの1人。灰川邸では「長女」。
全身にタトゥーが入っている。

では、気になるポイントを見ていきましょう。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【2話】

・叔父から性的虐待を受けていた。
マヤは幼いころに事故で両親を亡くし、引き取られた叔父の家で叔父から性的虐待にあっていました。9歳の時に叔父が逮捕され、行き場をなくしたところで灰川邸にたどり着いたそうです。

・タトゥースタジオに彫師として勤務している。
自身の全身にもタトゥーが彫られており、背中には大きくリッカのマークが描かれています。
リッカのマークは灰川邸を出て最初にいれたものとのこと。勤務先の店員によれば、マヤは荒れていた時期もあったようですが、タトゥーを入れ始めて落ち着いてきたといいます。タトゥーが心のよりどころとのこと。

・花音が突き落とされた7月12日の夜は、アリバイがある。
12日の夜はタトゥースタジオに勤務していたそうです。シフトのデータもあるため本当のことだと思います。
【7話後追記】
タトゥースタジオの店長によると、2017年に冴木にマヤの勤務時間を聞かれたときはシフト表通りの時間を伝えたが、本当はその日30分遅刻していたと後で他の従業員から聞いたそうです。それを知ったあとも、そのことを冴木に伝えたらマヤが疑われると思って言わなかったとのこと。そのため、マヤに花音が襲われた時刻にアリバイはなく、マヤが花音を襲うことは可能だったということになります。
【最終話後追記】
花音を階段から突き落としたのはマヤだと判明しました。
しかし、これは花音が灰川邸事件の犯人が灰川ではないとわからせるための自作自演で、花音がマヤに自分のことを突き落とすように頼んだものでした。

【5話】

・2024年に失踪した女子高生にタトゥーを入れたのはマヤではない。
記者の森がマヤに、失踪した女子高生・月島美来の手首のタトゥーを入れたのはマヤではないかと聞きますが、マヤは自分ではないと答えます。また、マヤは美来のことも知らないとのことでした。

・灰川邸事件で生き残った他の人物を知っている?
灰川邸事件で生き残った子どもはマヤを含めて6人と言われています。記者の森に、「他の生き残った5人の誰でもいいから連絡先を教えてほしい」と聞かれたとき、マヤは「5人…」と自分が知っている人数と違うような、含みをもたせた言い方をしました。

【7話】

・何者かにビルの非常階段の上から突き落とされ死亡。
2024年、仕事帰りに近づいてくる人物を怪訝そうな表情で見ており、少しして何かに気づいたようにハッとした表情に変わりました。その後、ビルの非常階段の上でマヤは何者かに対し、おびえたようすで「ごめんなさい、本当にごめんなさい」と謝っています。その後、ビルから突き落とされ死亡。五味はマヤが勤務していたタトゥースタジオの店長に話を聞きに行きますが、「特に揉めていた相手もいなかったし、悪い付き合いもなかった」とのこと。
【最終話後追記】
マヤを殺害したのは、健流の母親である八木橋陽子と判明しました。
八木橋陽子がマヤを殺害した理由は、息子を殺した犯人への復讐のためではなく、「健流は死んでない」と嘘にしておいてくれなかったからとのこと。マヤは、健流が亡くなってきたときのことをすべて話し陽子に何度も謝罪しましたが、陽子は「そんな噓信じない。私が追い出したせいで死んだわけじゃない。」と健流が亡くなっていることを受け入れません。そのため、健流が死んでいないと認めないマヤを殺害したそうです。

【9話】

・健流の母親に届けるカーネーションを買っていた。
2024年に健流の母親にカーネーションを贈っていたのはマヤでした。マヤははじめは黄色いカーネーションを買おうとしますが、店員から黄色いカーネーションの花言葉は軽蔑だと聞き、良かれと思って赤いカーネーションを買ってしまいます。

【最終話】

・神代健流を殺害したのは沖島マヤだった!
沖島マヤが神代健流を殺害した理由は健流から花音を守るためです。
灰川邸を出た健流は自宅に戻り、母親と弟と暮らし始めますが、その暮らしも上手くいかず母親から「出ていって」と言われてしまいます。
その後、灰川邸に戻ってきますが、そこで花音と口論になり花音の首を絞め襲う健流。
そこへ沖島マヤがやってきて、健流の背中をハサミで刺しもみ合った末、健流は亡くなってしまいました。

マヤが健流を殺害していたのは予想していましたが、花音を守るために殺害したというのは予想外でした。

もともと灰川邸で支え合って生きてきた子どもたちですから、健流もちゃんと話し合えればこんなことにはなっていなかっただろうと切なく思います。

【降り積もれ孤独な死よ】鈴木潤(演:佐藤 大樹)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

新人刑事。捜査の基本を覚えるために、冴木といつも行動を共にしている。
明るくやる気にあふれている。

鈴木潤が灰川邸事件の真犯人と明かされました。

第1話では、新人として張りきっているようすが描かれており、頭のキレる優秀な刑事という位置づけのようでしたが、1話から怪しさを感じる場面がありました。

気になるポイント

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

【1話】

・灰川邸の地下室を発見し、冴木をそこまで誘導している。
灰川邸に行くことになったのは、母屋となる屋敷の窓が割られていたことがきっかけです。それなのに新人の刑事が1人で周辺を捜索していることにちょっと違和感を持ちました。もともと地下室があることを知っていたりしたのかも?
【6話後追記】
まだ殺害していない6人の情報を得るために、子どもが殺害されているという事件を明るみにしたようです。鈴木は、捜査が開始されれば、捜査資料から6人の情報が簡単に得られると考えていました。

・灰川邸に飾られていた絵に詳しい。
『我が子を食らうサトゥルヌス』という有名な絵とのことですが、やけに詳しかったです。
【4話後追記】
灰川邸に飾られていた絵は、元々は『真珠の耳飾りの少女』というもので、灰川はそれをとても大事にしていたといいます。
【5話後追記】
『我が子を食らうサトゥルヌス』を売ったという画商の話では、画商から絵を買ったのは鈴木潤と判明しました。そのため、やけにこの絵に詳しかったのですね。絵をかけ替えたのも鈴木潤で間違いないでしょう。

【2話】

・連続傷害事件の被害者の共通点に気づくきっかけとなる。
連続傷害事件は、男性ばかりが被害に遭っていました。鈴木は、“一般的に通り魔的な事件は「誰でもよかった」と言いながら大抵女性や子どもなどの弱い存在を狙いがち”といい、男性ばかり狙うのは意味があるのではないかと考えます。それぞれの被害者をもっとよく調べれば共通点が見つかるかもしれないと上司の五味明日香に話すと、五味はその考えに影響され、被害者は全員「何らかの形で子どもを虐待していた男」だということに気づきます。

【3話】

・署内の防犯カメラの映像をチェックしている。
容疑者自殺の再犯防止のため上司から指示され確認していたようですが、内容を偽って報告したり映像を編集したりできる立場にあるなと思いました。
映像の内容はどのカメラにも自殺の決定的な瞬間は映っていなかったとのことですが、署の裏に設置された監視カメラに男が映っていたと話し、灰川邸の事件と関係があると思うかと冴木に相談していました。
冴木は灰川邸事件の捜査から外されているのに、わざわざ冴木に話すのがなんとなく違和感があります。冴木は弟が事件に関わっていて灰川邸事件を気にしていますし、冴木に話すことで何か冴木が行動を起こすのを期待しているのかもしれないと感じます

【4話】

・灰川邸事件に関わりたがる。
冴木が五味に灰川十三の正体が佐藤創だと電話で伝えると、五味の近くで聞いていた鈴木が「僕にも協力させてください」と言い、2人だけ調べていてずるいというような態度を見せます。

・顔に傷のある男に襲われる。
灰川邸で花音と2人で話しているときに、顔に傷のある男から襲われました。
顔に傷のある男は、花音ではなく鈴木をめがけて襲ってきたように見えました。
【5話後追記】
襲われた後は脳震盪を起したようですが、大きな問題はないとのこと。しかし、精神的ショックが大きく仕事への復帰は出来ていないようです。
【9話後追記】
鈴木は花音と灰川邸の地下室に入る前に注射器を準備し胸ポケットに忍ばせていました。そのようすを見て顔に傷のある男は花音を守るために鈴木を襲ったとのことでした。

【5話】

灰川の実の子どもだと判明!
花音の発見した灰川の日記には、灰川は実の子どもに「ジュン」という名をつけたと書かれていました。生まれた年などから考えて、新人刑事の鈴木潤で間違いなさそうです。
蒼佑を誘拐しており、灰川と暮らしていた子どもたちに執着しているのではないかと感じます。

【6話】

・父親の愛に飢えている。
物心ついたころから、父親を探しており、実際に灰川を見つけ出し声をかけることもありました。しかし、「お前の父親ではない」と言われるなど冷たい態度を取られています。一方で、灰川は血のつながらない子どもたちを家族と呼んでおり、偽物の子どもたちが父親の愛を独占することに対し、鈴木は気が狂いそうになるほどだったといいます。

灰川邸事件の犯人だと確定!
5話時点で、おそらく鈴木が灰川邸の犯人だろうと想像できましたが、6話で確定しました。
灰川の偽物の子どもたちに、自分の苦しみを少しでも味わってもらいたかったのが犯行の理由だといいます。

・灰川邸の子どもたちを殺すために警察官になった。
警察官になり、警察官の格好をして、灰川邸の子どもたちに「お父さんから君を探していると頼まれた」と1人ずつ声をかけていました。そして、それを信じた子どもたちを灰川邸の地下室に閉じ込め餓死させる方法で殺害していました。
既に大人になっていた6人は見つけらなかったため、自分が刑事になってから事件を明らかにすれば6人の情報は捜査資料から簡単に手に入ると考え、灰川邸の地下室に冴木を誘導したようです。

・灰川十三を首を絞めて殺害した。
偽物の子どもたちにはできない「父親殺し」をしたと話しています。
殺害する前に、鈴木は再び灰川に対し「自分は息子の潤だ」と話しますが、灰川は「俺に息子はいない」と潤の存在を否定します。

【7話】

・自分で頭を銃で撃ち、自殺する。
蒼佑を撃った後、鈴木は一人外に出ます。そこへ五味を含む警察がかけつけますが、鈴木はその警察たちの中に灰川の幻影を見ます。優しく鈴木を見つめる灰川に向かって「何だよ、守るって。だったら…何のために僕は今まで…父さん」と話しかける鈴木。その後、鈴木は両手を上げるふりをし、自分の頭を銃で撃ち死亡します。

5話で、鈴木潤が灰川の実の子どもだと判明し、6話では灰川邸事件の犯人であることも判明しました。

1話から、灰川邸で地下室を見つけたり、傷害事件に関しても真相へたどり着くように誘導しているように見えたりなどなんとなく怪しさを感じましたが、灰川の実子だったとは驚きです。

父親から否定され、血のつながらない子どもが父親の愛情を受けていると知ったときの気持ちを考えるとかわいそうにも感じます。

灰川の行動が、鈴木への愛ゆえのものだったとしても鈴木には伝わらないわけで、このような事件を招いてしまったことが残念でなりません。

顔に傷のある男とは面識がないようですが、全く関係ないのでしょうか。

面識がないとなると、灰川が亡くなった日にカメラに映っていた人物(顔に傷のある男)がいたことを冴木に知らせている理由も気になりますね。

花音を階段で襲ったのは鈴木かと思っていましたが、鈴木は餓死させることにこだわっていたようなので、階段から突き落としているのは別の人物の可能性が高そうです。

鈴木潤の怪しい行動が見直せます!

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【降り積もれ孤独な死よ】顔に傷のある男/瀬川涼(演:笠松将)

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第4話より

第8話までは何者なのか明かされていませんが、第9話で正体が判明しました。

【1話】

・花屋で働いている花音を見つめている。

【2話】

・リッカのマークのストラップを持っている。
何かを見上げながらリッカのマークのストラップを振り回しているようすが描かれていました。
【9話後追記】
灰川邸で、一緒に住んでいたことはなかったようですが、灰川邸事件が起き、花音のことを灰川に聞きにいったときに「離れていても家族を思うことはできる」と灰川からリッカのマークのストラップを渡されていました。

【3話】

花音の家の前まで来て、ドアスコープから家のようすをうかがっている。

・花音が襲われた現場近くで「顔に傷のある男がいた」という目撃証言がある

【4話】

・灰川十三が死んだ夜に署の監視カメラに映っていた。
第2話で、何かを見上げながらリッカのマークのストラップを振り回していましたが、それが灰川十三が死んだ夜に署の監視カメラにも映っていたことが分かりました。

・鈴木潤に襲い掛かる。
花音と鈴木潤が一緒にいるところに襲い掛かります。花音ではなくはじめから鈴木を狙っていたようすでした。
【9話後追記】
鈴木は花音と灰川邸の地下室に入る前に注射器を準備し胸ポケットに忍ばせており、そのようすを見て顔に傷のある男は花音を守るために鈴木を襲ったとのことでした。

【5話】

・指名手配をかけられている。
灰川邸で鈴木潤らを襲ったことで緊急で指名手配をかけられています。ニュースでも顔に傷のある男は、警官の拳銃を奪い発砲して逃走したと報道されています。

・灰川と知り合いだった?
灰川邸周辺の聞き込みから、事件前に灰川とその男が一緒にいる所が目撃されていました。
五味の考えでは、灰川と共犯の可能性もあるかもしれないとのことです。
【9話後追記】
灰川邸事件のニュースを知り、瀬川が灰川のもとを訪れたときに目撃されていたようです。この時、瀬川は灰川に「花音を守ると言ったのは嘘だったのか」と詰め寄ります。灰川は「噓をついたつもりはない」「この先は君の力が必要だ」と瀬川に言います。灰川は、健流が埋まっている場所で「この秘密を守るために自分にはやることがある」「花音のことは君に任せたい」と話し、瀬川は花音のことを陰ながら見守るようになったようです。

【7話】

・沖島マヤが殺害されたニュースを見つめている。
街頭ビジョンに流れる沖島マヤが殺害されたニュースを、歩道橋の上から見つめていました。

【8話】

・神代健流の母親の家まで訪ねてくる。
冴木と森が健流の母親に話を聞きに来たあと、入れ替わるように顔に傷のある男が健流の母親の家の前までやってきます。その後、健流の母親の家のチャイムが鳴りますが、それは顔に傷のある男が鳴らしたものかはわかりません。

・花音とはお互い知っているようす。
冴木を襲ったさい「花音逃げろ!」と叫んでいました。自分が言えば従ってくれるという感じがある言い方でお互いが知っているようすに見えました。
【9話後追記】
花音が一時預けられていた「あかりの郷」という児童養護施設で、花音と兄妹同然に育った人物が瀬川涼でした。花音の母親が出所して迎えにきたときに花音は帰りたくないと言っていましたが、涼が「母親と住めるのはすごく幸せなこと」「なにかあったら自分が花音を守る」と話しています。

【9話】

・花音を灰川に託す。
出所した母親に引き取られた花音のようすを見に行くと、花音は痣だらけになっていました。一緒に施設に戻ろうといいますが、花音は灰川と暮らすことを瀬川に伝えます。瀬川は施設に戻ってから花音を守れていなかったことに泣き、灰川邸に花音のようすを見に行きます。そこで灰川と話をし、灰川から「あの子のことは俺が守る」と聞き、花音を灰川に託す形になっています。

・花音の母親を放火で殺害している。
瀬川は、花音が灰川邸を出てあと自宅に戻り母親と再び暮らし始め、母親からお金を搾り取られていることに気づきます。瀬川は、花音の母親の元を訪れお金を差し出して「これで花音を自由にしてほしい」と頼みますが、金が少ないと一蹴されます。母親は「自分の人生を花音に壊された。家族なんだから死ぬまで孝行させる」と話し、それを聞いた瀬川は母親が寝ているときに家に侵入し火をつけて母親を殺害します。この時、爆発が起きそれが原因で顔に火傷の痕ができたのだと思われます。

【最終話】

・留置所から逃走する。
留置所で頭を打ち付け、血を流し倒れた瀬川は病院まで運ばれます。病院まで着くと担架で運ばれている途中に起き上がり、周囲にいた警察などを振り切って逃走します。

・八木橋陽子に向けて発砲する。
逃走した瀬川涼は、花音のもとまでたどり着き、花音をナイフで刺そうとする八木橋陽子に向けて銃を撃ちます。瀬川が言うには、八木橋陽子が全ての元凶とのこと。「この女が息子をちゃんと愛していればこんなことにはならなかった」と話します。

・事件後は、再び逮捕され服役している。
事件後、服役している瀬川のもとへ花音が面会にやって来ます。
面会に来た花音の心配する涼。花音から「ありがとうね、涼兄ちゃん。それをずっと言えずにいた。本当にありがとう。」と今まで守ってくれていたことに感謝を伝えられると、泣くのをこらえているような表情になっていました。

終盤まで誰なのかがわからず、正体を考えるのが楽しかったです。

最初はとにかく怪しく危ない人なのかと思いましたが、実際はやさしくて責任感の強い子で驚きました。

ずっと花音のことを気にして生きてきて、灰川邸の事件が起きてからは陰ながら守り続けているところがとにかく泣けました。

花音にも守り続けていたことを知ってもらえてよかったです。

今後は自分のために人生を歩んでほしいと思います。

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【降り積もれ孤独な死よ】八木橋陽子(演:長谷川京子)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

神代健流の母親。

気になるポイント

・子どもは健流と、再婚相手との間に生まれた次男の2人。
夫とは7年前に離婚しており今は山梨県内で1人暮らしをしている。

・再婚相手が健流に虐待するのを見て見ぬふり。
次男が生まれると、再婚相手は血のつながっていない健流だけを虐待し始めたそうです。陽子は再婚相手の機嫌を損なうのを恐れ止めることができなかったようです。

・健流と最後に会ったのは、健流が19歳の時。
灰川邸を出た健流は陽子と弟の住む家に戻り、再び一緒に住むようになりますが、健流が次男の首を絞めているのを見て「出ていって」と追い出します。それ以来、健流とは会っていないとのこと。

・毎年、誕生日に黄色いカーネーションが贈られてくる。
健流がこどもの頃、健流から赤いカーネーションプレゼントされています。しかし、そのとき陽子は健流の気持ちを考えずに「赤は血の色みたいで嫌いだ」と言って受けとるのを拒否。そのため、健流はその時のことを覚えており黄色いカーネーションを贈ってきていると思っているそうです。陽子曰く、自分を見捨てたひどい母親を許してくれたとのことのあらわれとのこと。

赤いカーネーションをゴミ箱に捨てている。
2024年にも黄色いカーネーションが届いたと話していますが、実際は赤いカーネーションが届いておりそれを捨て、自分で買いに行っています。その際、赤いカーネーションを買った人物はいないかと店員に聞いており、赤い花が贈られてきたことに不信感を抱いているようでした。また、カーネーションを買った人物について聞いた後「じゃあ、お礼をしなきゃね」と言っていました。

・優磨の事故現場にいた。
事故現場を映したドライブレコーダーに陽子が映っていました。
これにより、警察は八木橋陽子を聴取することに決めます。

・健流が死んでいることを信じたくない。
健流が自分が突き放した結果、死んでしまったという事実を信じたくないようで、健流が生きていることを認めないマヤを殺害していました。また、優磨にも話を聞こうと追いかけていると、その途中に優磨が事故に遭ってしまったようです
花音に灰川邸に呼び出された際にも、「どうしてもっと絶対に見つからない場所に埋めてくれなかったのか」と嘆いていました。

・花音を殺害しようとする。
花音は自ら陽子に殺されることを望み、陽子も花音を殺そうとしますが、瀬川に腕を撃たれてしまいます。瀬川は再び陽子をめがけて撃ちますが、冴木がかばい冴木に当たってしまいます。

・マヤ殺害の罪で服役する。
事件後は、沖島マヤ殺害の罪を認め服役しています。

子どもを殺害された復讐で、マヤや優磨を狙っていたのかと思いましたが、健流が死んだことを認めたくなくて殺害していたとは、考え方がぶっ飛びすぎていて驚きました。

しかも、それが「自分が健流を突き放したことで死んだなんて信じたくない」ということですから、自分本位の人なんだとがっかりです。

次男ばかりかわいがって健流を守らなかったのも自分の保身のためですし、次男のことも本当はそれほど愛情を持っていなかったのではないでしょうか。

次男が家を出てから何の連絡をしてこないということからもそう感じます。

少しは子どもに対して愛情を持ってほしかったです。

黄色いカーネーションを大切にしていたようですが、それは「自分が愛されている」と感じられるものだから大切にしていただけで、誰からもらったかは大事ではないように思えてしまいます。

夫とは離婚し、次男は連絡もよこさなくなったからこそ、毎年自分に花を贈ってくれる健流への執着が強くなったのかもしれませんね。

健流の母親の出演シーンも見直せます!

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【降り積もれ孤独な死よ】森燈子(演:山下 美月)

日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」公式HPより

2024年、少女失踪事件を追いかけている出版社の記者。
その取材の中で、少女失踪事件と灰川邸事件の繋がりに気づき、過去の事件の真相を暴こうとする。

燈子は、事件の全貌を見届ける役割なのかなと思います。

そのため、記者の立場から情報をまとめて物語を進めて行ってくれそうです。

7話では、冴木とともに月島美来を捜すため行動をともにするようになりました。

月島美来を必死に探す理由

森燈子が家族でもない月島美来を必死で探す理由は「罪滅ぼし」だといいます。

森燈子は、昔友人を殺してしまったことがあるそうです。

高校の時、いつも一人でいる女の子と知り合った燈子。

その女の子の手首に切った痕があるのを見て、女の子と仲良くなるために自分の家族も崩壊していると嘘の打ち明けをします。

女の子は自分のことを信じ、家族の悩みを打ち明け、こんな話できるのは燈子だけだと言ってくれます。

もっと彼女に近づくために、同じ傷を負おうと学校のトイレで手首に傷をつける燈子。

燈子が病院で治療を受け、付き添っている両親から心配されているようすを女の子に見られてしまいました。

女の子は失望したような表情を浮かべ去っていきますが、すぐ後に女の子は自殺してしまったといいます。

自分が女の子の痛みをわかったふりをしたことで彼女は死んでしまった。

そのため、自分は美来の家族ではないがもうわかったフリで終わらせたくないから美来を捜しているのだといいます。

【降り積もれ孤独な死よ】月島美来(演:水野 響心)

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

マル横から姿を消した失踪少女。手首に六角形のマークのタトゥーが入っている。

美来は、2024年で起きている事件の重要人物ですね。

気になるポイント

【1話】

・月島美来はどこに消えたのか?
マル横から出て行ったのは、自身のSNSに「もうかえらない」と投稿していることから自らの意志で出て行ったようです。

【7話】

・親から虐待されていたのではないか。
冴木は、月島美来がタトゥーを入れるほどリッカのマークに共鳴していたということは美来も虐待されていたのではないかと考えます。家族構成は、両親と兄1人の4人家族で、美来は「必要とされていないところにいたくない」「家には死んでも帰らない」と記者の森に話していました。

・失踪前にキャッシュカードを盗まれていた。
美来は貯金を切り崩して生活していたようですが、失踪前に盗まれたと話していたそう。盗んだ犯人はマル横でいつも一緒にいた子たちだったようです。
お金が無くなりスーパーで万引きしたところで女性(花音?)と会い、その後いなくなったということですね。(8話で花音と一緒にいたことが確定しました)

【8話】

・花音の家で暮らしていた。
スーパーでの万引きしたところを助けられたあと、美来がお腹がすいていると気づいた花音は家に連れていき、ごはんをごちそうしてくれたそうです。美来が「帰るところがない」というと、しばらく泊まっていいといってくれてお世話になっていたそうです。

・花音の過去について聞いている。
花音から花音の過去の話を聞き、いいなぁと思ってタトゥーをいれたそうです。
灰川邸にも連れて行ってもらったそうです。

・「花音は犯人ではない」と断言。
森と話をし、花音が犯人と疑われていると感じると、美来は「花音さんは犯人じゃない」「人殺しとかする人じゃ絶対にない」と花音を信じこんでいるようすでした。

【9話】

・児童養護施設に入所することが決まる。

1話は月島美来の失踪事件から始まりまったので、どのくらい事件に絡んでくるのかと思いましたが、物語後半で花音が連れ去ったのではとなったときには、2つの事件がつながっていくようでドキドキしました。

美来は、「いつかお前たちが誰かを守れ」という灰川の教え(願い)を花音が繋いでいっているのを表した存在だったようですね。

↓↓↓『降り積もれ孤独な死よ』で月島美来を演じている水野響心さんのwiki風プロフィールはこちらでご紹介したいます!

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【降り積もれ孤独な死よ】過去と現在の事件とは?(原作ネタバレなし)

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

『降り積もれ孤独な死よ』の作中では、メインの事件である7年前(2017年)の灰川邸事件の他に、現在(2024年)でも事件が2つ起きています。

過去の事件と現在の事件が交差して事件の真犯人や真相が明らかになっていくということですので、過去と現在それぞれの事件についてご紹介いたします。

【降り積もれ孤独な死よ】過去の事件:灰川邸事件

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

『降り積もれ孤独な死よ』でメインとなっているのは灰川十三宅で起きた〝灰川邸事件〟です。

事件の内容

2017年。灰川十三が所有する屋敷の地下室で13人分の白骨化した子どもの遺体が発見される。

最初の被害者の死亡時期は2012年。最後の被害者の死亡時期は2014年

灰川が共同生活を終わりにし、家族がバラバラになったのは2011年。

そのため、灰川は、一度屋敷から遠ざけた子どもたちを一人ずつ連れ戻して殺したと考えられている。

事件発覚当時、所有者の灰川十三は行方不明

灰川邸地下室

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

地下室の扉は外側に何重にもチェーンが巻かれ錠がかけられており、厳重に開かないようにされていたように見える。(しかし、中に入るために錠に手をかけると、壊れていたのか簡単に開いた。)

地下室の中は、人形が置かれていたりするなど子ども部屋のようにも見える。

部屋の奥の壁には六角形のような謎のマーク(リッカのマーク)が大きく描かれている

謎のマークの下に白骨化した遺体が折り重なるように放置されていた。

遺体の骨に目立った外傷はなし

地下室内には水や食料の痕跡もなかった。

扉の内側には、中からこじ開けようとした痕跡がありおそらく子どもたちは生きたまま地下室に閉じ込められ、外に出ようと必死にもがいていたと考えられる

子どもたちの死因は餓死かもしれない。

灰川邸屋敷内

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

事件発見当時、屋敷の窓が割られていた。

屋敷の中は、多数の布団が敷かれ、ダイニングテーブルの上にもコップなどが出されたままの状態。

壁には、子ども描いたような絵が何枚も貼られている。

屋敷のメイン階段には、不気味な絵として有名な、ゴヤの『我が子を食らうサトゥルヌス』の複製画が飾られている

【降り積もれ孤独な死よ】2024年の事件①:少女失踪事件

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

〝灰川邸事件〟と大きく関わって来そうな事件は、2024年に起きている〝少女失踪事件〟です

事件の内容

居場所をなくした少年少女が集まる〝マル横〟と呼ばれる場所で、月島美来という少女が行方不明になった

美来にとって〝マル横〟は唯一の居場所だったはず。

美来は死んでも家には帰りたくないといっていたようで、家に帰ったとは考えられない。

美来の手首には、灰川邸地下室の壁にかかれていた謎のマークと同じものがかかれていた

美来を取材していた記者の森燈子は、美来の行方について〝マル横〟に集まる少年少女たちに尋ねる際、次の詩についても聞いて回っている。

「降り積もれ孤独な死よ 灰の雪だけが知る 君がそこにいたことを」

【降り積もれ孤独な死よ】2024年の事件②:連続傷害事件

出典:日本テレビ「降り積もれ孤独な死よ」第1話より

少女失踪事件の他に、ストーリーに関わって来そうな現在のもう1つの事件が、〝連続傷害事件〟です

事件の内容

3年前から、路上で覆面の男に突然ボコボコに殴られる事件が起きている。

犯行は不定期。被害者の職業や年齢もバラバラ。

犯人は防犯カメラの位置を把握しているのか、証拠になりそうな映像や写真はほとんどなし

犯人は若い男性に見える。

2話では、事件の被害者は皆、何らかの形で子どもを虐待している男性だと判明した。

3話では、傷害事件の犯人は主人公の冴木だと明らかになりました

↓↓↓【降り積もれ孤独な死よ】最終話のネタバレ感想についてはこちらでご紹介しています!

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まとめ

ドラマ『降り積もれ孤独な死よ』の主要な登場人物や作中で起きた事件についてwiki風にご紹介いたしました。

ついに完結しましたね。

すごく面白いドラマで、毎回ドキドキしながら見ていました。

最終話まで見てみると、冴木も灰川も子どもたちも瀬川も鈴木も、それぞれの思いがとにかく切なかったです。

それぞれの事情を知れば知るほど悲しいですが、そこには誰かを思う心があって何とも言えない気持ちになりました。

健流については、状況が違えば死ぬこともなかったと思えてそこは残念でなりません。

全体としては「思いをつないでいく」というのがテーマにあったのかなと思います。

はじめは、灰川邸事件と2024年の事件がどうつながるのだろうと思っていましたが、「誰かを守れ」という思いが2024年の少女失踪事件につながっているのがすごい展開だなと思いました。

最終話では、未来に希望を感じさせる終わり方となっていたのがよかったです。

Huluでは、最終話の続きとなる第10.5話が限定で配信されています。

花音と冴木のその後や、花音や優磨、悟のそれぞれが決めたルールが明かされていたりします。

そちらも、最終話では明かされなかったことも描かれていてとてもよかったです。

↓Huluでは「降り積もれ孤独な死よ」の10.5話を限定配信中!↓

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